月のこころ

夏川深森@20日浜陸奥守
@NatsukawaMimori

この本丸最古参の刀が、あの時あんな目をしてわらったのを、
俺は忘れはしないだろう。
 本丸に戻ったあと、皆が寝静まった静謐の中で月を見上げている陸奥守に出会った。
あの時なぜわらったのかと問うと、彼は
「そうじゃったかえ?覚えちょらんのう」
といつもの調子に戻ってとぼけて見せた。
青白いひかりにてらされた陸奥守の顔は、一点の曇りもない。
彼の心は、雲の上の月のように掴みようがないのである。