秘密の部屋

ドビーの警告

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 次の日、ハリーのお見舞いに行こうと思っていたが、今朝方ある話を聞いてしまった。それは、マクゴナガルとフリットウィックが話していたことで、あのコリン・クリービーが何者かに襲われ、ミセス・ノリスのように石になって発見されたようだった。

 やはり、一刻も早くポリジュース薬を作って変身し、そしてドラコを問い質す必要があると判断した。

 サクラとロンとハーマイオニーは、朝食をとった後に、生徒の材料棚から必要なものを持ち出し、3階の「嘆きのマートル」のトイレへと向かった。

 ひとつの個室を作業部屋にしようと、3人は中へ入る。中は他と同様に汚くなっているが、サクラが清めの呪文であらかた綺麗にした。

 因みに、この清めの呪文は少し難しいのだが、使えるようになるととても便利なのである。

 3人は、持ってきた物を置いて準備を始めた。出来ればもっと広いところで作業をしたいのだが、もし仮にここへ誰かが来たとしても、個室の中にいれば見つかる可能性が低い。だから、この中で作業した方がリスクが低いのである。

 鍋を下ろし、その下にハーマイオニーが火を焚く。

 サクラは「最も強力な魔法薬」のポリジュース薬のページを開き、今集められる材料を全て揃えたか確認をした。

 作り始めて早々に、外から声を掛けられたのだった。


「僕だよ」


 3人はびっくりし、サクラはクサカゲロウの袋を落としてロンが頭を壁にぶつけ、ハーマイオニーは鍋の中の煎じ薬を跳ねさせる。

 サクラが、確認の為に鍵穴から外を覗いてみると、そこには確かにハリーが立っていたのだった。


「ハリー! びっくりした……入って。腕はもう大丈夫なの?」

「うん、大丈夫」


 ハリーが個室に入ると、中がぎゅうぎゅう詰めになった。


「君のお見舞いに行くべきだったんだけど、先にポリジュース薬に取り掛かろうって決めたんだ。ここが薬を隠すのに一番安全な場所だと思って」

「あのね、昨日の夜、コリンが医務室に運ばれてきて――」

「もう知ってるわ」


 ハリーが話し出すと、ハーマイオニーが遮った。


「マクゴナガル先生が今朝、フリットウィック先生に話してるのを聞いちゃったの」

「だからわたし達、すぐに作り始めなきゃって思って」

「マルフォイに吐かせるのは早ければ早いほうがいい。僕が何を考えてるか言おうか? マルフォイの奴、クィディッチの試合の後、気分最低で、腹いせにコリンをやったんだと思うな」


――まさか。まだマルフォイくんだと決まったわけじゃないのに。


「もう一つ話があるんだ」


 ハリーが、夜中寝ているときに屋敷しもべ妖精のドビーがやってきたと言い出した。

 これには、サクラ達は驚いて作業の手が止まった。

 ドビーは、今年のホグワーツが危ないとハリーに警告していた。それにも関わらずハリーが新学期にホグワーツへ行こうとしていたので、ドビーが駅の柵を通れなくしたようだった。

 ハリーをどうにかして家へ帰らせようと考えたドビーは、クィディッチの試合でブラッジャーに魔法を掛けた。それにより、ハリーを家に帰らせることが出来るほどの怪我を負わせられると考えたのだった。

 ハリーが赤ん坊のとき、『例のあの人』に打ち勝ってから屋敷しもべ妖精の生活は全体的によくなったらしい。だから、ハリーは屋敷しもべ妖精にとって希望の道しるべのように輝いたとドビーが言う。

 しかし、ホグワーツで恐ろしいことが起きようとしているので、ハリーをここへ留まらせる訳にはいかない。

 またしても「秘密の部屋」が開かれたから。

 ハリーが、「秘密の部屋」が本当にあるのか、何故自分が危険なのか問い質すが、ドビーはこれ以上聞かないでくれと言う。

 「秘密の部屋」には罠が仕掛けられている。それが起こるときにハリーがここにいてはいけない。家に帰り、関わってはいけないと。

 一体誰がそのようなことを、と訊くが、ドビーは言ってはいけない、と答えてくれなかった。

 そこで、ダンブルドア達がコリンを運んで来たのでドビーは姿を眩ませたのだった。


「秘密の部屋は、以前にも開けられたことがあるの?」


 サクラ達は口をぽかんとしていたが、ハーマイオニーがまず最初に訊いた。


「これで決まったな」


 次にロンが、うれしそうに述べる。


「ルシウス・マルフォイが学生だったときに『部屋』を開けたに違いない。今度は、我らが親愛なるドラコに開け方を教えたんだ」


 ロンが、間違いないと言い切ったのだった。


「でも、ドビーがもっと『部屋』について教えてくれればいいのに」


 犯人はドラコであるという考えから離れようと、サクラが言った。


「もし本当に怪物だとしたら、どうして今まで誰も気づかなかったのかな」

「それ、きっと透明になれるのよ」


 ハーマイオニーが、鍋にヒルを沈めながら述べた。


「でなきゃ、何かに変装してるわね――鎧かなんかに。『カメレオンお化け』の話、読んだことあるわ……」

「ハーマイオニー、君、本の読みすぎだよ」


 ロンがそう言うが、サクラは確かにと思ったのだった。


「でも、やっぱり透明とかになって姿を隠しておかないと、誰にも気づかれずにできないよね」

「少なくとも、犯人は姿を変えて犯行に及んでいるのよ」

「一体どうやってだろう……」

「ねえ、ハリー。分かるかい? ドビーが君の命を救おうとするのをやめないと、結局、君を死なせてしまうよ」



 コリンが襲われて医務室に横たわっている話は、月曜日の朝には学校中に広まった。

 1年生は集団で移動するようになり、ひとりで行動していると襲われるという恐怖に怯えるようになった。

 ジニーは、呪文学でコリンと隣り合わせの席だったようで、この事件でとても落ち込んでいた。

 フレッジョがそんなジニーを元気づけようとしていたが、それはむしろ逆効果だった。毛を生やしたりおできだらけになったりして、銅像の影からフレッジョが交互にジニーの前に飛び出していたが、これにはパーシーがカンカンになって怒った。ジニーが悪夢にうなされていると母親に手紙を書くぞとフレッジョを叱った。

 その内、教師に隠れて魔除けやお守りなどが流行りだした。

 ネビルが、悪臭を放つ大きな青玉ねぎや尖った紫の水晶、腐ったイモリの尻尾を買っていた。その後で、他のグリフィンドール生に「君は純血だから襲われるはずがない」と言われたのだった。

 しかしネビルは、最初にフィルチが狙われたからと述べる。自分もフィルチ同様、スクイブだということを周りが知っているから、と恐怖で顔を青くしていたのだった。

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