Verschwinden

わたりんご*
@hetaria_kotori

ある朝。

暖かな日差しの中、ふかふかのベッドの上で目が覚めた。何故だか頭が痛い。

そして見知らぬ天井が見える。


『……。えっ、…ここどこだ…?』


▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢


下の階からいい匂いがする。

誰か居るらしい。


『…とりあえず下に行ってみるか…』


トントントントン

ガチャ


『ひっ!?』


キッチンと見られる所には、ガチムチのいかつい男が料理を作っていた。

デカイ手で器用に作り進める。

俺はとりあえず、ソイツが誰なのか、俺は誰なのか、そしてここはどこなのか…

色々聞くことに決めた。


『お、…おい…』


「ん?なんだ兄さん起きたのか。Guten Morgen.顔は洗ったか?歯磨きはしたか?」


『い、いや、まだだけど…』


なんだ?このガチムチ野郎は俺のこと兄さんって呼んだ気がしたが…


「はぁ…。いつも起きたらすぐ洗顔と歯磨きをしろと言っているだろう!着替えも!」


『え、あ…ああ…』


なんだ?俺はいつもこんな事言われてるのか?

俺がこーゆー風に考えている今も説教をしている。

このまま聞いてても埒があかないため、全て言うことにした。




「そ、そんな…。兄さん、じゃあ俺のことも分からないのか…?」


『…悪い…』


「そ、そうか…。いや、大丈夫だ…」


弟らしき男は、とてもショックを受けているようだった。

とても申し訳ない気持ちに襲われる。


「…では、フェリシアーノのことは覚えているか?仲の良かったフランシスやアントーニョのことは?」


『…全く誰一人知らねぇ…』


「……エリザのこともか…?」


『エリザ…?』


エリザ…。何故だかその名前だけは聞いたことがあるような気がした。だけど、顔も性格も思い出せない。ただの気のせいだと思った。


『……聞いたことあるかも知れねぇ…。だけど、そいつの事も全く何も思い出せないんだ。 』


「…そうか…。少し会ってみれば一部は思い出すかもな…。」


『…ほんとすまねぇ…』


そう言うと、弟らしい男は優しく俺の肩に手を置いて、大丈夫だ気にしないでくれ、と微笑んでくれた。


『…ああ、そういやお前の名前なんて言うんだ?』


「俺か?俺は…ルートだ。ルート・バイルシュミット。貴方の弟だ。改めてよろしく」


『ルート…。、そうか、ルートか。よろしくな…』


ルートは優しく握手してくれた。


folgen …