みつなりのひ

西夜中
@bsr_SS_S

 「三成、これ受け取ってくれ!」

 「三成さま、はいこれ!」

 「三成よ、まあ何も言わず受け取りやれ」

 「三成殿おおお!!こちらどうぞ!!」

 「よぉ石田!これ置いてくぜ!」

 「三成くん、これ、秀吉と僕からね」


 「…………?」


 今日は何だか、いろいろな人からいろいろなものをもらう日だ。


 家康からは、庭で綺麗だったからと桜を小ぶりながら枝ごと。

 左近からは、まだ寒いからとマフラーを。

 刑部からは、気が休まるという香を。

 真田からは、猿飛と一緒に作ったと饅頭を山ほど。

 長曾我部からは、立派な鰹を。

 半兵衛と秀吉からは、なんと新しい鞄をいただいてしまった。


 今日は別に、三成の誕生日でも何でもない。


 「なのになぜこんなに……。」


 もともとものの少ない部屋なのであまり困らないといえば困らないのだが、如何せん落ち着かない。

 考えてみてもわからない。首を捻ると、ふと日めくりカレンダーが目に留まる。


 ───3月27日。


 そこでようやく合点がいった。

 ……なるほど、語呂合わせか。

 あのおふたりまで乗っかるなんて思っていなかったが、嬉しいので良しとする。


 明日、みんなにお礼を言って回ろう。

 自分でも気がつかないうちに、三成の口元は緩んでいた。

著作者の他の作品

ぷらいべったーより。大谷さんの独り言。どこまでが嘘で、どこからが本音なの...

大谷と三成/戦国/花火/CPなし