寵愛の子を

ペイラー・榊
@godeatersakki

プロローグ

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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「お父さ……」


そう言葉を発そうとする。

すると怖い目をした父と目が合う。

“それ以上は云うな“

私には、そう目が語っているように見えた


一般的な家族なら、きっと何だい?と笑って返してくれるだろう父親という存在。

私にとっては畏怖の存在でしか無かった。

常に首領として椅子の上に座り、冷静な判断を持って最適解を導き出す。

私の父親とはそんな人だった。


何時から父はあんなに冷たかったのだろうか。

何故笑いかけてくれないのだろうか。

考えてみても解らない。物心付いた頃からずっとそうだった。

ワタシの周りにはずっと、紅葉様や、中也さんしか居なかった。


父から名前を呼ばれた事は、一度も無い。そして、お父様と呼ばせてもらったことも一度も無い。

そして、父の近くに行った事も無い。父の近くには私の代わりのように、常にエリス嬢がいた。


父の隣で笑っているのは私ではなく、エリス嬢だった。

私だって娘なのに。何で彼女があの場所にいて、私が居られないのだろう。

それがとても悔しくて、厭だった。