変革者とダブルフェイス

柚木(ゆぎ)
@ah0227

つかの間の休息

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車で帰るという博士や子供達と別れて公共交通機関で「米花町」に向かうことになったのだが、そんな私の背後に立つ人がいた。


「世良さん、どうかしましたか?」

「いやぁ、不思議だなァって思ってさ」


世良さんはバイクに寄りかかりながら不敵な笑みを浮かべて私を見ていた。


「アンタ、阿笠博士の所に遊びに来たって言ってたよな? 車で帰らないのか?」

「…元々、ここで合流する予定でしたから私は公共交通機関を使って帰りますよ」

「ふぅん…その割には荷物少ないね?」


私が背負っているのは、唯一アチラから持ち込んだバックパック一つだ。

確かにしばらく滞在するような荷物量ではないだろう。

私はニコリと笑みを浮かべて言った。


「私、荷物が多いのが苦手で必要最低限しか持ち歩かないんです。いざとなったら現地調達もできますしね」

「…そういうことにしておくよ。話は変わるんだけど、よかったら乗って行かないか?」


世良さんはそう言ってバイクのヘルメットを投げて寄越した。

私はそれを受け取り首を傾げた。


「良いんですか? 助かります」

「帰る場所は同じ米花町だからね」


未だ、警戒は解かないまま私を見て笑みを浮かべる彼女の好意に甘えることとしよう。

何と言っても、見知らぬ土地。通信端末も使えない状況だから素直にありがたいと申し出を受け入れる。

ヘルメットを被り、世良さんのバイクの後ろに乗せてもらうことにした。








「ほい、到着っと…着いたよイリスさん」

「ありがとう、世良さん」

「ふふ、僕の事は真純って呼んでよ」

「…良いの?」


私の事を警戒してるのに不思議な子だ。


「アンタの事、気になるからさ」

「…そう、宜しくね。真純さん」


世良さんが満足そうにニコッ笑った。

口元から覗く八重歯が可愛らしい。


「じゃあ、またなー」

「えぇ、また…ね」


世良さんは手を振るとバイクを走らせて去っていった。


「お帰りなさい」

「あ、哀ちゃん」

「…あの子に送ってもらったのね。江戸川君の言った通りね」


どうやら、コナン君の予想通りだったらしい。


「甘えちゃった」

「…こっちよ、部屋の片付けがまだだけど」

「ありがとう、助かるよ」

「…何かあったら、助けてね」

「勿論!」


哀ちゃんに促されて家の中に入ろうとして視線を感じて顔を上げた。

隣の家の2階から感じた。


「………哀ちゃん、お隣って誰が住んでるの?」

「…沖矢昴って大学院生が居候してるわ」

「ふぅん…」

「どうして?」

「んー…何となく気になってね」


殺気に近いほどの強い視線を送ってくるなんて、一体何者なのかなぁ?






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