天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第26章~聖戦の始まり~

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「サーシャ!!危ないっ!!」

「テンマッッッ!」


そんな悲鳴が聖域の端の当たりで聞こえる。

飛蘭は丁度そばのあの2人の男女と出会った廃墟で瞑想をしていた為、(人が来ないから凄い静か)その声をハッキリと聞いた。

サーシャ...アテナの悲鳴。これはつまり


「賊が入ったか...無事でいろよ....2人とも....」


小宇宙を断ち、足に力を込め、素早くその声のした場所へ移動する。

そこへたどり着いたとき、テンマは既に敵のワームに巻き付かれ、柱に括りつけられていた。

飛蘭は敵の後ろの柱に隠れながらとりあえず現状把握の為、少し見てみることにした。


「俺は地伏星ワームのライミ!趣味は女子供の悲鳴を聞くことさ!」

「やめろ!サーシャに手を出すな!!」

「いくら騒いでも無駄だ!お前ごときの力じゃ俺様のワームからは決して逃れることはできんさ!さーて、お嬢ちゃんはどんな声で泣くのかなー??」


いささか危ない。出るか。そう思った時、テンマがワームを引きちぎり、


「聖闘士になるってアローンと約束したんだぁ!!!!」


と叫びながらライミに殴りかかっているのを見た。


「何っ?!俺のワームを引きちぎったぁ?!!」

「うおおおおお!!!!!」


テンマの拳は空を切り、ライミがいた地面を殴る。地面は拳を中心に蜘蛛の巣が張ったような円形に近い形で割れた。

ライミは大きく跳躍し、難を逃れた。


「くそっ、外した!」

「このガキぃ、なんで聖闘士でもないのにこんな小宇宙を...!!

喰らえ!ワームズバインド!!」


後ろに飛んでいる勢いを利用し、前に出すワームのスピードを増加させる。そのワームはテンマを縛り、電撃にも似た大きな力をテンマに与えた。テンマは大きく目を見開き悲鳴をあげ、地面に倒れた。


「こんなガキ相手に俺様の必殺技を使うなんて...

びっくりさせるんじゃねぇよ!!」


いちゃもんをつけながらライミはテンマの頭を掴み、地面に何度も叩きつけ、そして踏みつける。


「およしなさい!!!これ以上テンマを傷つけることは許しません!」


綺麗な落ち着いた声が響く。ライミが振り返るとサーシャが立っていた。


「ハーッハッハ、待ってなぁ?お嬢ちゃんもすぐに殺して..ん?」


ライミが固まる。それは当たり前だろう。サーシャの強大な美しい小宇宙を感じたのだから。

どうやら気づいたらしい。ライミがケタケタと笑い出す。


「そうか...お前が..探す手間が省けたぜ...これで俺も大出世!

ワームズバインドォ!」

「背中ががら空きだよ!!サンダークロウ!!」


やるなら油断した今が好機!そう判断した飛蘭は拳を繰り出す。

油断したライミの背中に拳が直撃し、ライミの冥衣が壊れ、倒れ伏す。


「蛇遣い座、オピュクスの飛蘭。

参上がおそくなり申し訳ございません。

アテナ様。」


飛蘭は気にも留めず、サーシャ...アテナに跪く。


「少しテンマを試していましたね?」

「お気づきになられておりましたか...」

「ええ。昔からの知り合いですからね。興味もあったでしょう。次からは怒りますよ?」

「寛大な措置、感謝致します。」


アテナが少し悲しそうな顔をしていた。その視線の先を見るとテンマがアテナをありえない、そんな顔で見上げていた。

孤児院で育った仲間が守るべき女神、アテナだったのだ。当たり前だろう。

さて、どうなるのかな。そう思いながらアテナを十二宮前まで送り届ける。

アテナの聖戦はアテナか生まれた時から、私の聖戦は数年前、マニゴルドにあった時から始まっている。テンマがそれを悟るのは何時なのだろうか。