天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第24章〜寝ていた時にあったこと〜

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「は?」

「だから、お前がいないうちに双子座のアスプロスがじじい暗殺しようとして、弟のデフテロスに粛清されたの!」


お茶を巨蟹宮のリビングで飲みながら2人はアスプロスとデフテロスの話をしていた。アスプロスとデフテロス。双子座の宿命を背負った仲が良い兄弟。宮が隣ということもあってたまに話していた。がまさかそんなことがあろうとは。


「ったく、お前がいない間に聖戦が近いことも知らされるわ、双子座は粛清されるわ、色々ニュースがあったんだからな?」

「聖戦が、近い?」

「おう。じじいがシジフォスを時期教皇に指名したんだが、それに嫉妬したアスプロスがじじいを暗殺しようとしたらしいからな。」


つまり。


(貴方は聖戦の中で大切な人を亡くすでしょう)

(そして他の世界線では愛おしい人を己の手で殺すでしょう)


マニゴルドが....


「マニゴルド!!」

「?!お、おう、飛蘭、どうした?」

「お願いがあるの。」

「どうした?」


少し首を傾げながら飛蘭に問いかける。穏やかな表情はわが子を見る親の感覚にも近かった。


「マニゴルド、任務の時は必ず私を連れて行って。お願い。」

「別にいいけど...どうした?」


聞かれたが、あの現実離れした話をしてもいいのだろうか。変な2人組に「マニゴルドが死ぬ」と言われたことを。躊躇っている飛蘭を見てマニゴルドはスクッと席を立つ。


「...?」

「安心しろ。俺は死ぬ気はねェよ。俺が死ぬわけないだろ?俺は死刑執行人マニゴルドだぜ?死さえも死刑にしてやるよ。」


飛蘭の頭を優しく撫でながらマニゴルドは答える。飛蘭はただマニゴルド、と名を小さく呼びながらそっと抱きつくことしかできなかった。










「ん...??」


泣いていたのだろうか。目に触れると涙の跡があった。むくりと起き上がるとマニゴルドの部屋のベッドの上。あれからどれぐらいたったのだろうか。外は明るい。


(..,やばい。今日の朝御飯の当番、私だ)


ご飯の当番。これは家に2人以上いたら良くあることだろう。巨蟹宮もマニゴルドと飛蘭で毎日朝ご飯の当番が決まっており、任務の状況等で色々かわるが、今日は飛蘭の筈だったのだ。

ちなみに朝御飯の当番が寝坊すると昼ご飯まで作らなくてはいけないようになっている。


(あー、昼ご飯の当番は確定、かな...?)


そっとドアを開け、中の様子を伺う。

ソファに座り、こちらに背を向けているマニゴルドがいた。


(はい、昼ご飯の料理は確定、っと)


そう思いながら中に入ろうとする。が、何かおかしい。

普段なら飛蘭に気づき、


「お、飛蘭、漸く起きたか!おはよう」


と言ってくれる筈のマニゴルドが、反応しない。


(...?おかしいな。まさか...寝ている?)


そっと気配を消し、マニゴルドに近づく。ぴくりとも動かず、ただ規則正しく肩が上下しているだけだった。


(寝てる...昼ご飯の当番は回避かな?)


そう思いながら食卓を見ると既にいつもより凝った朝食が並んでいる。しかもまだ少し暖かい。


(昼ご飯の当番確定だ.....)


しかも朝食が既に出来ているのでおそらく夕食もだろう。料理があまり得意ではない飛蘭はしょんぼりする。

この後実は起きてたマニゴルドにめっちゃくちゃいじられて更に飛蘭はしょんぼりしたそうだが、それはマニゴルドと飛蘭しか知らないことだ。