天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第21章〜白銀聖衣の奪い合い〜

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「さて、これから蛇遣い座、オピュクスの白銀聖衣の持ち主を決める!

ルールは簡単!敵を己の拳で倒せ!ただし相手に対する無礼行為は許さん!以上!」


こうして聖衣の主を決める戦いが始まった。


「いや雑すぎるだろ!!!しかも凄い脳筋こじらせてるじゃないか!!!」


飛蘭は突っ込まざるを得なかった。


「馬鹿!突っ込むんじゃねぇ!作者がそこら辺覚えてないんだよ!!ルール?載ってたっけ?ぐらいのかるさなんだよ!!とりあえずお前は仮面を壊されるな!!顔見られたら終わりだからな!!いいな!!」

「メメメメタァ!仮面は壊されたら嫌だね!!!分かった!!!」


※作者は検索しました。出ませんでした。更に聖衣の奪い合いは詳しく覚えてません。本当すみません※


女聖闘士は他の聖闘士(女以外)に顔を見られてはいけない、というルールがある。それは女を捨て、アテナを守る聖闘士として戦う。という意味があるからだ。

もしも相手に顔を見られたら殺すか愛するか、その二つしか残っていない。

(仮面は自分が持っている狐のお面を使うことにした。)

まぁ、マニゴルドや教皇様、黄金聖闘士には聖闘士になる前から顔を見られているからノーカウント、ノーカウントと考えていると、始まったようだ。


「それでは最初はーーーー」


と聖闘士2人が呼ばれていく。

順々に試合をし、1人、また1人と脱落していく人を見る。


(大丈夫、私は勝てる、わたしはいける....)


「つぎ、飛蘭と青銅聖闘士ーー!」


名前がよく聞き取れなかった。まぁいっか。とりあえず勝てばいいんだ。勝てば。


闘技場の中心に立つと目の前にはスっと背筋を伸ばし、凛々しく構えをしている青年がいた。


「始め!」


その合図で2人は飛び出す。

まずは小手試しに拳を一二発交わし合う。が、青銅聖闘士はあきらかに仮面を狙っている。おそらく『蟹座マニゴルドの何処ぞの馬とも知れぬ弟子』に恥をかかせたいのだろう。


「へぇ...お前候補生なのにやるな!この俺、青銅聖闘士の....」

「私に会話する暇は無いんだよっ!!」


相手の青銅聖闘士は飛蘭が己の考えに気づいたことも知らず、また仮面を狙ってきた。その仮面を狙った左拳を右手で受け止め、そのまま相手左腕を自分の右腕で滑るように近づき、鳩尾の拳を叩き込む。


「ぐはっ....」


悲鳴が聞こえたがお構い無し。動けなくなるまで叩く。殴る。蹴る。鮮血が舞い、飛蘭のほおに、腕に、脚に付着する。最後に顔へ1発御見舞し、相手の青銅が動かなくなったことを確認し、教皇に告げる。


「教皇、私の勝ちでよろしいでしょうか?」

「ああ。この勝負、聖闘士候補生、飛蘭の勝ちだ!」


しん、と静まり返る闘技場。当たり前だろう。たかが候補生が青銅を破る。この場の青銅は考えることさえ無かっただろう。けれどマニゴルドは教えてくれた。


『いいか、飛蘭。聖闘士の戦いで大切なのは聖衣じゃない。心が、小宇宙がどれだけ燃焼できるかにある。過去にも青銅が十二宮を守る黄金聖闘士を破ったことさえあるからな。

だから青銅だろうと気にせずぶっ倒しちまえ。』


うん、分かったよ。マニゴルド。そう飛蘭はいいぞ心の中で呟きながら見学席(階段状になっていて見えやすい)に戻る。と、ここで負けた青銅と仲が良いのだろうか、何人か青銅が近寄って言いがかりをつけてくる。


「おいてめぇ、何であいつに勝ってるんだよ!!候補生だろ?大人しくしてろ!」

「修行や任務の数が違う奴に白銀聖衣は渡すかよ!」


ハッキリ言って面倒臭い。仮面の裏でため息をつきながらもうこいつら再起不能にさせようかな、と思いそっと拳に小宇宙を集中させ、拳を強く握る。


「おいおい、聖闘士の私闘は禁止だぜ?忘れたのか?」


マニゴルドがいつの間にか私の隣へ座り、そっと私の強く握った拳を撫でながら言う。


「マニゴルドっ....」

「マニゴルド様っ?!!」


どうやら青銅達も驚いたらしく、サッと私からーーー、いや、マニゴルドから離れる。


「やれやれ...説教嫌いなんだがなぁ....関係無いのに私闘をする事は勿論だが負けを負けと認めねぇ周りがみっともねぇな...本人はあっちで『候補生、しかも女性だからと侮ったのが敗因。』って認めてるぜ?

周りが戦った人間に恥かかせるんじゃねぇよ!」


マニゴルドの声はよく通り、試合をしていたほかの青銅達もピタリと動きを止め、マニゴルドを見る。

唯一試合をしっかり見ていた教皇のみが


「何をしている!まだ途中だろう!」


と叫び、再び戦うように促す。


「....」

「こんなにみっともない奴が白銀?ふざけるんじゃねぇ。この時点でお前らと飛蘭の勝負、決まったようなもんだぜ?


戦ってみて感じることだな。」


そう言ってマニゴルドは離れようとする。が、振り返り、


「オラ飛蘭!何ボサッとしてるんだ!てめぇも説教だ!!!」

「ハァ?!!何で私がとばっちりなんk...いだいいだい首根っこはやめてーーーーー!!!!!!」


少ししょんぼりしていた青銅達はこの茶番で我に返る。

思い返してみるとあの候補生の小宇宙は凄かった。なのにあいつは女だ、候補生だと認めなかったのは俺達では?

まだまだ俺達は修行が足りない。そう思った彼らはこの戦いを棄権した。


一方その頃。


「おいコラ飛蘭!何で言い返さねぇんだよ!!!」

「当たり前でしょ?!!何で面倒臭いのに言い返さなくちゃいけないの?!!」

「当たり前だろ?!!俺の一番弟子が言われるばかりじゃ嫌なんだよ!!」

「マニゴルドの顔に泥を塗らないからいいじゃないか!!私が負けたら私のせいなんだから!!」


怒号の喧嘩が行われていた。


「あーーーじゃあ言い方変えてやるよ!!感謝しやがれ!!!」

「馬鹿扱いしてるのかふざけるn「好きな奴が馬鹿にされてて落ち着いていられるかよ!!」


マニゴルドの真剣な顔。忘れたかったその言葉。あの言葉は夢だと信じたかった。

そんな真剣な顔、聖域へ来る前のかっこいい姿....そろそろ素直になったほうがいいの...かな。そう思いながら飛蘭はボソリと呟くようにして答えを言う。


「....わたしも、すき、かもしれない」


マニゴルドが固まる。そして優しい微笑みを浮かべながらそっと飛蘭を抱きしめる。


「飛蘭、ありがとよ....」


そっと飛蘭はその両腕をマニゴルドの体へと回す。彼の体は暖かく、何処か冷たい。マニゴルドの心臓から出る暖かさとマニゴルドの操る人魂の冷たさだろうか。


「さて、そろそろ出番じゃねぇの?行ってきな。」


ぱっと飛蘭の体から手を離し、飛蘭の頭を撫でる。


「うん!行ってきます、マニゴルド!」


こうして飛蘭は蛇遣い座、オピュクスの白銀聖衣を手に入れた。

継承式は次章にて。