天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第19章〜答え〜

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「さて、答えは出たか?飛蘭。」


再びの黄泉比良坂。飛蘭は密かに絶望の坂、と呼んでいたりする。


「うん。答えは決まったよ。」


そっと黄泉比良坂の果てにある大きな淵に立ちながら飛蘭は言う。

自分なりに考えた結論。それは正解かは分からない。けど分かることがいくつかある。それは。


「私は、聖闘士になる。そして貴方と共にいる。貴方を守る。

アテナとマニゴルドの為にだったら何でもする。」


傍にいた冥界に落ち切れない魂の成れの果て(小さな男の子だった)の頭を掴み、パッと穴の上で手を離す。男の子の悲鳴を聞きながら飛蘭はマニゴルドに言う。


「私は守りたいものの為ならいくらでも非情になれる。」

「....」

「....覚悟が足りなければ、私を


貴方の手で殺して」


飛蘭はマニゴルドの瞳を見つめる。マニゴルドがそっと飛蘭1に走ってくる。そして何か叫んでいるようだった。が、そこで飛蘭意識が突然途切れた。















「ん....??」


気づくと、巨蟹宮へ戻っていた。巨蟹宮と分かったのは整えられた殺風景な部屋や、沢山の調理器具が並べられていたので料理好きのマニゴルドの部屋だろう、と分かったからだ。

マニゴルドの部屋は初めて入ったし、最初が布団とは随分斬新な入り方だ、と思いながら起き上がる。

服は修行着のままだが、髪留めは丁寧に解かれ枕元に、靴はベッドの下に並べて置いてあった。


(マニゴルド、どこだ....??)


人の気配を探る。調理場にマニゴルドの気配を感じる。今日は侍女達はお休みなのだろうか。マニゴルド以外の気配を感じない。

いつまでもマニゴルドの部屋にお邪魔するのは悪い、そう思ったので移動しようとした飛蘭はマニゴルドの気配がいつの間にか扉の前まで迫っていることを感じ、ピタッと止まる。


「おはよう。起きたか?飛蘭」

「おはよう...でいいのかな?マニゴルド。今何時?」

「12時。お前が寝てから丁度五時間前だな。ほら、飯食うぞ。」


マニゴルドはそっとパンケーキを出してくれる。それを見た瞬間、物凄い大きな音がお腹から鳴る。やはりお腹は空くらしい。


「頂きます!!!!」

「?」


手を合わせ、そう言うとマニゴルドは少し不思議そうな顔をしていた。が、まあいいや。


「そういえばじじいから伝言」

「教皇様と言え」

「はいはい。要約すれば教皇様が『白銀の素質あるから3時に教皇宮に来い』だとよ。」

「わかった。ありがとう、マニゴルド」


頬張るのを続けながら飛蘭さ言う。何故かマニゴルドはご飯を食べていない。が、理由はすぐにマニゴルドの口からでてくる。

まずは飛蘭が倒れた理由。それは黄泉比良坂にて男の子を突き落とした所、目の前にいた少年の元母親の瘴気に当てられたから。マニゴルドが助けてくれたから良かったものの、下手したら穴に落ちて死んでいたらしい。そして、


「なぁ、飛蘭」

「どうしたの?」

「黄泉比良坂での事、勘違いしてもいいか?」

「????」


よく分かっていない飛蘭に腹を立てたのだろうか。マニゴルドは顔を赤くしながら叫ぶ。


「だーーかーーら!!告白と取ってもいいのか??!!俺は、お前のことが好きだ!!!」



吹いた。



「吹くなよてめぇーーー!!」

「は??えwwwww(※草が苦手な人がいたらすみません)」


飛蘭は思う。こいつが、私のことが好き?ここについてから見たり聞いたりしたことを思い出してみる。


まずは女官から聞いた話。


「マニゴルド様は洞察力が鋭くて、聖域1の美人と言われていた女官に言い寄られても

『お前はなんか死の匂い臭うし、絶対性格悪い』

と言って突き放したらしいんですよ。数日後に冥闘士を話していた所を見回りの聖闘士に見つかってその場で処刑されたんですけどね。」

そして

「有力そうな人は聖域の人じゃなくても誘うところがあの人の凄さです。実際に拾って貰った人はここで活躍してますしね。私なんか元は貧民街の情婦でしたが....ほんとマニゴルド様は凄いです。」

そう教えて貰った。


そして実際に見たもの。


先程話に出ていた女官を凄い口説き倒してた。ちなみに女官は


「すみません、旦那がいますので///」


凄い赤く頬を染めながら嬉しそうに、そして満足そうに告げていた。

勿論マニゴルドは絶句。




そんなマニゴルドが、告白....???

現実味も無い。

けど、私はどうなんだろう....?恋愛感情に疎い飛蘭は悩む。それに気づいたのだろう。マニゴルドがそっと飛蘭を抱きしめ、耳元で優しく呟く。


「悩んでくれる...のか?ありがとよ。返事は、いつでもいいから....」


普段は軽口が多いマニゴルドのこんな所は想像できなかった。こんな所があったのか。マニゴルドが離れていく所を見つめながら飛蘭は思う。そして飛蘭は気づいた。耳や頬が少し赤いことに。


「マニゴルド....?」

「あ、おいこら、そろそろ飯作れよ、飛蘭!!」

「マニゴルドがご飯作るんじゃないの?!」

「いいだろ!!飯の作り方教えてやるから!!炭ばっかり作りやがって!三時に間に合わせろよ!!」

「う、うるさい!絶対三時に間に合わせるし!!」


今日も巨蟹宮は平和。