天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第15章〜教皇と12名の黄金聖闘士その6〜

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「ふえ...登り切った...疲れたぁ....」

「これで疲れたら聖闘士になれないぜ?」

「んんんんんん分かってるつもりなんだけど....きっっつ...」


目の前に教皇の間があるが、疲れきった飛蘭はずっとゼーハーゼーハーと息を荒くしているだけだった。(普通の人だとまずはここまで上がれないと思うby飛蘭)。


「ちっ、仕方ねぇなあ....」


ぼそりとマニゴルドは呟き、飛蘭を肩に担ぐ。


「は?マニゴルド、何やってんでてめえええええええ!!!!」

「あ、飛蘭、キれた?」

「当たり前だろ、マニゴルド。そんな担ぎ方きたら女性は怒るぞ?」

(飛蘭、こわい.....)


途端にカオスな雰囲気にかわり果てたので、雑兵がお迎えに来てくれた。


「蟹座様、射手座様、こちらです。」


目の前には大きな扉。シジフォスやマニゴルド、飛蘭にとっては容易に入れる所。が、サーシャは違う。人間を辞め、アテナとして地上を、愛と平和と正義を守る神として過ごさなければいけない。

そのことにシジフォスは迷っているようだった。けど、サーシャは違った。


「....この扉を超えたら、『アテナ』になっちゃうんですよね....??」

「はい。アテナ様としてこの地上を守護することとなります。我ら聖闘士、アテナ様の為に全力を尽くします。どうかご安心ください。」


サーシャは少し俯いて、震えていた。だってもう誰からも『サーシャ』として見てもらえないんだ。『戦女神アテナ』として来る聖戦に向けて準備をし、逝ってしまう仲間の屍を超え、戦わなくてはいけないんだ。


「サーシャ...」


無意識に漏れていたのだろう、この言葉にサーシャは静かに反応する。


「私はいいの。私が苦しくても、皆が幸せなら....」


そう言いながら扉の内側へと1歩進み、目を少し腫らしながら笑顔でこう言った。


「皆が幸せなら、私も幸せ!!!」


よく言えたな、と思う。

ここに『アテナ』としているのはつまり、もう、テンマやアローンには会えないことも意味する。なのに、それさえ捨て、地上の愛と正義を護るため、この子は戦おうとしている。

私も、サーシャを、この地上を、守ろう。

飛蘭はそう誓った。