天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第7章〜食い逃げ犯1〜

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「飯屋のおばちゃん!!どしたの?!!」

「あ!飛蘭ちゃん!!食い逃げされたの!!」

「どんなヤツ?」

「青っぽい髪に変な四角い箱を背負ってるお兄さん!!」

「はいはい任せて!捕まえておこう!」


怪我したらすまない、と思いながら父の遺品の薙刀を取り出す。父は『岩薙』という銘をつけていた。


聞き込みをしながら飛蘭は街を進み、近くの川へと出た。すると、話に聞いた青っぽい髪に変な四角い箱を背負ってる男性を見つけた。


「失礼、お兄さん」

「ん?どちら様だ?」

「私は飛蘭。そこの街で鍛冶屋をしている者で、つい先程知り合いの飲食店で食い逃げがあったそうでね。見た目は....」


飛蘭が特徴を話している時、彼は走って逃げ出した。


「っ、やっぱりアンタか!!」


怒りに身を任せ、走る。彼は思ったよりも速く、この街一番の足の速さを誇る飛蘭でも追いつきにくい。


(なんでこんなに速いの....っ?!!)


そして気づけば川の上流にある滝まで来ていた。いささか彼も堪忍したようだ。

飛蘭は岩薙のケースを外し、構えて突然の戦闘になってもいいように備えながら青年に問いかける。


「観念しな!おばちゃんに飯代払えば許してくれるから行きましょう?」


ここで漸く青年が口を開く。


「飯代ねぇんだけど?」

「........は?」

「寧ろお前らを守ってるからいいじゃねぇか!!飯ぐらい」

「ふざけるな!!私達は私たちでこの街を守ってる!!アンタに守られてるとか言われる筋合いは.....むぐっ?!!」


飯が無いとか言ったら今度は口を塞いできた。


「ちっ...バレたか。お嬢ちゃん、離れておきな。」


彼が耳元でそう呟いた瞬間、変な奴らが出てきた。


奴らは闇のような、いや、闇よりも深い黒のような、紫のような鎧を着ており、私を見ながらニヤニヤしていた。


「おやおや....来た途端にいい女と普通の人間がいるじゃねぇか...景気付けには丁度いいな」

「まずはこの街を滅ぼすぞ!!」


直感的に感じ取った。こいつらは敵だ。私は傍にいる青年に話しかける。


「ねぇ。お兄さん」

「...なんだよお嬢ちゃん」

「今さっきお兄さんは私に離れろ、って言ったけどやっぱりあんたは逃げて」

「?!!!」

「丸腰でしょ?私には武器....岩薙がいる。」


そう言うとそっと岩薙に力を込め、構える。左手と左足を出し、目の前にいる変な奴らに向ける。

左手から岩薙に私の生気を送り込み、足は大地ど同化するかのように生気を送り込む。私の戦のやり方だ。それを集中するために瞳を閉じる。

そんな中、向こうからは下卑た笑い声が聞こえる。


女のくせに強がっている?


俺たちにかかれば瞬殺だ?




そうか。






それがどうした








目を開き、斬り掛かる。



「?!!!」


青年は何故か驚いていた。


まぁいい。とりあえず私は目の前の敵を殺すだけだ。


「はあああああああああああああ!!!!!」


まずは一人目の首を一刀のうちにはね飛ばす。次はそのまま手を返して二人目の胴を薙ぐ。


「ぐぁっ?!!」


どうやら鎧が邪魔で斬りきれなかったらしい。


「硬ぇな!どうせだったら全部斬れろ!!!」


仕方ないので肉を抉りながら岩薙を抜き斬る。一振り事に岩薙は私の気持ちに答え、地面や木さえも斬っていってくれる。


が、最後の三人目を忘れており、振り返った瞬間、大鎌のようなものが目の前にあった。