天の樹〜時を超えてでも貴方を守る〜

第1章〜故郷からの逃亡〜

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飛蘭は波の音で目覚める。


「ん...???」

「起きたか、飛蘭。」

「おとう...さん?どうしたの?なんで船の上?ねぇ、杳馬は?」

「...これから会えなくなるんだ。」

「なんで?」

「簡潔に言うと濡れ衣を着せられた。どうせ鍛治仲間だろう。」

「は...?」


飛蘭の父の鍛治屋は大変繁盛しており、確かな腕と程よい値段で藩の内外からも人気だった。それを妬んだ人達の起こした行動だろう、と飛蘭の両親は踏んだ。


「これから脱藩する。そして徳川泰平の世から出る。家内の故郷ーーーーーー異国へと行くんだ。」

「っ...?!!」

「許してね、飛蘭。貴方が杳馬君を慕っていたのは分かってる。けど、このままあそこにいたら貴方も処刑されてしまうのよ?」


飛蘭は困惑した。確かに親も大切。別れが嫌だ、死んでも離れたくない、という訳ではない。けど...


「まだ杳馬に...別れの挨拶をしてないの。」

「...堪えてくれ、飛蘭。」

「あの子ならすぐに悟ってくれるわ。」

「...分かった。」


3人は小舟で沖へ出て、手配していた異国船へと乗り込んで東の果ての国ーーーー、日ノ本をを離れ、飛蘭の母の故郷へと向かった。