撫子無双

もた@夢松熱中
@mota_aaa

星条旗の国

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翌日。出立の準備が出来たターちゃん達は、早速飛行機を手配してある場所まで向かおうとしたのだが、その中にはちゃっかり梁師範も紛れていた。



「何で梁ちゃんまで身支度終えてんのよ」


「いやー!一晩経ったらなんだか俺も大会を観てみたくなっちゃってさー!」


「………ふーん」



ヂェーンの眼は明らかに据わっている。他の男達を騙せても、彼女だけは騙せない。

しかし、そんな疑いの眼差しを受ける梁を救ったのは凛だった。



『良かった!梁師範も一緒に来て下さるんですね!私、梁師範の技も一度拝見してみたいと思っていたので、嬉しいです!』


「え?そ、そう?ならば…この中国四千年の歴史の中で築かれた、西派白華拳の最高師範代の実力を篤と見せてご覧にいれましょう!」


『ふふ、楽しみにしてますね!』


「梁師範、大会に出る事になっちゃってるけどいいのかなぁ?観るだけのつもりだったみたいだけど」


「いいんじゃないですか?本人は乗り気なんですから」



結局、梁も含めて5人となったターちゃんファミリーが飛行機の場所へと着くと、そこには当然のようにアナベベも居た。



「…何であんたも居るのよ」


「フッ、別に大した理由じゃねぇんだが、俺もターちゃんの闘いぶりを見届けてやろうかと思っただけさ」


「つまり、一緒についてくるってこと?」


「いいじゃねーか、俺ん家のセスナまた貸すからよー!ね?ね?」


「まあ、別にいいけど。大勢で行った方が優勝の確立も上がるものねー!」


「(やっぱり優勝賞金の事しか頭にないのか)」



金への執着心だけは人一倍なヂェーン。しかし、ターちゃんファミリーが揃えば、確かに優勝は間違いなしと言えるだろう。

早速アナベベの用意したセスナに乗り込んだ一行。しかし、やはりターちゃんはアフリカの大地が段々と遠ざかっていくのを見つめ、少し寂しそうな表情を浮かべている。



『先生、大丈夫ですか?やはりジャングルの事が心配なんじゃ…』


「ううん。私はもう大丈夫。ゴリさんやエテ吉が居てくれるから心配ないさ」


「あら、エテ吉は連れて来なかったの?」


「アメリカのメス猿は可愛げがないから嫌いなんだって」


「アメリカって猿いんのか?」


「さあ。でも、ニューヨークには居ないでしょうね」



大会が開催されるのは、アメリカのニューヨークシティ。国内最大の都市であり、世界最高水準の世界都市とも言われている。会場は、そんなニューヨークの中心部にある高級ホテルに付属する大スタジアムで行わるようだ。



「アメリカか…相変わらず、ジャングルとは正反対な場所だなぁ」



そう一人呟くターちゃんの表情は、どこか厳しくも見えた。

一行は早速、大会の会場であるスタジアムへと足を運んだ。そこには既に大勢の人が集まっていた。



「おいおい、大会は明日開催だろ?何でこんなに人で溢れてんだよ」


「今日は出場を希望する選手の登録と、明日の予選の組み合わせ抽選が行われるんです。きっとこの人達はみんな出場選手なんでしょうね」


「えー!?こんなに居るの!?」



軽く一万人以上は越えているだろう。予選は明日一日行われ、それを勝ち抜いた16人だけが明後日から始まる本大会に臨むことが出来る。

ターちゃんとペドロ、そして梁は登録と抽選を行う為、格闘家達の集まるスタジアムへと入っていった。



「じゃあ私達は先にホテルに行っちゃいましょうか」


『そうですね…あら?アナベベさんはどこへ行っちゃったのかしら』



ふと眼を離した隙に、隣に居たはずのアナベベが居なくなっている。彼の荷物一式も同じく消えている。



「(あのアホもまたマスク被って出る気か…)きっと先にホテルに行ったのよ。後でひょっこり現れるだろうから、大丈夫よ」


『そう、ですか。それならいいんですが…』



ヂェーンの言葉に渋々頷きつつ、凛は彼女と共にスタジアムを併設しているホテルへと向かった。