撫子無双

もた@夢松熱中
@mota_aaa

怪我の功名

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翌朝。ペドロと梁は起きてきたが、ターちゃんと凛が起きて来ない。ヂェーンはペドロと梁に二人を起こしてくるよう言う。じゃんけんをして、ペドロが凛を起こしに行くことになった。

ペドロは自室でもある部屋に戻り、奥で寝ている凛を起こそうとそっと柵の向こうを覗き込んだ。



「凛さん、朝ですよ?」



そしてペドロは息を飲んだ。

寝ている凛の格好は、胸元が大胆に開き、足も少し膝を立てている為、わずかに足の間が覗く。なんとも艶かしい格好に心臓の動悸が早くなるが、平常心を保ち彼女の元へと歩み寄る。



「凛さん、朝ですよ。起きて下さい」



体を揺さぶり起こそうとする。すると凛が寝惚けたままペドロへ手を伸ばしてくる。



「凛さん?」


『ん…る…い…』


「え?」



何か呟いているがうまく聞き取れず、ペドロは少しだけ顔を近付けた。

直後、ガシッと彼の顔を凛が掴むと。



『うるさぁぁぁい!!』



そのままペドロを外へ投げ飛ばしてしまった。突然部屋から飛んできたペドロにヂェーンも驚いていた。



「ぐはっ…」


「ペドロちゃん!?」


「百歩神拳!!!!」



続いて梁の声がして同時に波動によってターちゃんが飛ばされてきた。目を丸くするヂェーンとエテ吉。梁がゆっくりと部屋から出てきた。



「ったく、ターちゃんの野郎、俺と凛さんを間違えて抱き着いてきやがった」


「梁ちゃんも手加減を知らないわよね」


「あれはターちゃんが悪…って、ペドロ!?どうしたんだお前!?」


「どうやら凛ちゃんに投げ飛ばされたみたい」


「凛さんに?」



倒れたペドロを抱き起こしながら梁も驚く。

すると部屋から凛が出てきた。



『おはようございます、皆さん』


「おはよう、凛ちゃん」


『ってペドロさん!?どうしたんですか一体!』


「なんか、あんたを起こしに行って投げ飛ばされたみたいなんだが…」


『えっ!?ご、ごめんなさいペドロさん!』


「いえ…自分が油断していただけですから気にしないで下さい」


『本当にごめんなさい!!』



あたふたする凛に、梁とヂェーンも苦笑いする。ターちゃんはプスプスと焼け焦げ地面に倒れたままだった。



***



『大丈夫ですか?ペドロさん。どこか痛む所とかありませんか?』


「大丈夫ですよ、凛さん!これでも僕は丈夫な方なんですから」


『本当にごめんなさい。まさか寝惚けてペドロさんを投げ飛ばすだなんて…』


「もう大丈夫ですよ、凛さん。あまり自分を責めないで下さい」



多少擦り傷を負ってしまったペドロの手当てをしながら何度も謝る彼女に、ペドロは優しくそう言った。すると凛はニコッと微笑んだ。



『ペドロさんは優しいんですね』


「い、いや、別にそんなんじゃ…」



微笑む凛に顔を赤くするペドロ。腕に湿布を貼る凛に、今度はペドロが言った。



「凛さんこそ優しいですよね。わざわざ傷の手当てをしてくれるんですから」


『だって私のせいで怪我をされてしまったんですから、当然ですよ。それに、皆さんのお力に少しでもなりたいんです。他にも何かあったら遠慮なく言って下さいね?』


「お、押忍!」



こんなに手厚く手当てしてくれるなら、毎朝投げられても構わないかも、と一瞬だけ考えてしまうペドロだった。