撫子無双

もた@夢松熱中
@mota_aaa

木端微塵の下心

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
キャラベルに登録してログインすると、登場人物の名前をお好きな名前に変更できます。

「「「すみましぇんでした…」」」



ヂェーンの張り手によって顔をぱんぱんに腫らした三人は、地面に額を擦りつけるようにして土下座している。腕を組み怒り心頭のヂェーンを、覗きをされた当の本人が『三人は私を助けようとして来てくれたんですから』と宥めるという奇妙な光景に、エテ吉も首を傾げている。



「凛ちゃんは優しすぎるのよ。こいつらを甘やかしてると、何されるか分かったもんじゃないわよ?」


『けど、今回は不可抗力というか、見えちゃっただけですし…』


「そうなのだ!別に覗きをしようとして行ったわけじゃないのだ!」


「けどもしかしたら見れるかもとは思ってたんでしょ?」


「「「思ってました。」」」


「ホントにアンタたちは…!」


『ヂ、ヂェーンさん落ち着いて…』



自分に正直な三人に怒り、ついには大木を投げつけようとするヂェーン。

凛が何とかして宥めると、はあと一つ溜息を吐いた。



「今度から凛ちゃんが入浴する時はゴリさんをボディーガードに付けるわね。このバカ三人は信用ならないから」


「ゴリさんが相手じゃかなり難易度は高いな…」


「だがスリルのある方が覗きのし甲斐がある!!」


「さすが先生!!」


「さらに燃えてどうすんじゃい!!」


『弟子入り止めようかしら…』



全く反省の色を見せない三人に、凛は小さく呟いた。



***


そしてその日の夜。

ついにペドロと梁は凛と相部屋で就寝することになった。



「まさかアフリカに来て美女と同じ屋根の下で寝れる日が来るとは、思っても見なかったぜ…」


「けど凛さんは普通の女性とは違いますからね。梁師範、手を出したら火傷じゃ済みませんよ?」


「バカヤロウ。それを乗り越えてなんぼってモンだろーが」


「そうですか…」



先程のことがあったというのに、本当にこのエロ師範は…。

呆れるペドロだが、その時カサリと部屋の簾が上がった。



『失礼します』


「「!!」」



凛とした声が響く。簾を開けて凛が中に入ってきた。



『あの…何で正座をしてるんですか?』


「「あ…」」



無意識に床に正座していた二人に、凛はクスッと笑みを零した。

それにつられて笑ってみるが、二人は気になって仕方がなかった。



「「(凛さんはどこで寝るんだ…!)」」



早い配置を言えば、ペドロが右で梁が左側。出口に近いのは梁の方だ。

どちらか端に来てくれればそっちに近い方は美女との就寝を独り占めできる美味しいポジションとなるが、真ん中に来てくれたらそれはそれでまた美味しい。

さあ、どっちに来る!?と意気込んでいると、ヂェーンが入ってきた。そして何を思ったのか、壁際の方に一つの柵を立てた。



「「え?」」


「さ、凛ちゃん。この向こうで寝たら安全よ」


『はい。ありがとうございます、ヂェーンさん』


「どういたしまして。ほら、あんた達はさっさと寝る」



軽くあしらい、ヂェーンは自分の寝床へ戻っていった。

男二人の夢は脆くも崩れ去っていったのだった。