撫子無双

もた@夢松熱中
@mota_aaa

密猟者と変態

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「凛ちゃん、先にお風呂に行ってきていいわよ」



―ピクッ

ヂェーンの一言に、男達の目がギラリと光った。



『お風呂があるんですか?』


「お風呂と言っても水浴びだけどね。向こうの森の中に泉があるから、ゆっくり汗でも流してきなさい」


『はい、分かりました』



着替えやらを一式手にして、凛は言われた泉のある方向へ歩き出していった。

それと同時に動き出す、ターちゃんと梁。



「どこに行くのよ、あんた達」


「「ぎくうっ!」」



声を掛けられ、いかにも悪い事企んでましたというように擬音を声に出す二人だが、あははと笑って睨むヂェーンを振り返った。



「これからパトロールに行ってくるのだ」


「お、俺も」


「パトロールなんかいいから、さっさと夕飯の用意して」


「「はあい…」」



無念、と言わんばかりに二人は肩をがっくり落として大人しく家の中へと戻っていった。



***



『はあ、気持ちいい…』



泉で汗を流すだなんて日本では考えられないことだが、一生懸命働いた後だと案外気持ちいいものだ。長い髪を掻き上げて全身を洗う。

と、その時。背後から草を踏む音がした。凛は傍に置いておいたタオルを取って前を隠し、その横に置いた機関銃を取った。



『誰!?』


「ほー。こんな所で女に会えるとはなぁ」



ガサガサと草を掻き分け現れたのは、機関銃を手にした密猟者の男二人だった。

泉の中でタオル一枚だけでを纏う美女の姿に、鼻の下を伸ばしだらしない顔をして彼女の全身を舐めるようにして見ている。



「銃なんかを持ってるとこを見ると、あんたも密猟者か?」


『私はターちゃんに弟子入りした格闘家だ』


「ターちゃん?そうか、お前もターちゃんの仲間か」



ターちゃんの名前を聞いても彼らは退こうとはしない。それどころか、そのまま泉の中へと進んでくる。



『こっちに来るな!』


「そう怯えるなよ。中々の上玉だ。俺達で可愛がってやるよ」


「こんな弟子貰えるなんざ、ターちゃんが羨ましいぜ」



下品な笑みを浮かべ、どんどん進んでくる密猟者達。凛は彼らに銃口を向けた。



『密猟者でありながら、随分と馬鹿な真似をするわ』


「あ?」


『まだ分からないの?もうあんた達は、私の射程距離にいるんだよ』



凛はゆっくりと引き金を引いた。



***


パァンッ!!!

突如鳴り響いた銃声に気付き、ターちゃんは料理する手を止めた。



「銃声だ!泉の方からしたぞ!」


「え!?まさか、凛さんが密猟者に襲われたんじゃ…」


「ヤバイ!助けに行こう!!」



ターちゃん、ペドロ、梁は作業もそのままに家を飛び出し、森へと駆けて行った。

暫く行くと、泉の畔に人影が見えた。一人が仰向けの状態で倒れており、その上に誰かが跨るようにして乗っていた。



「凛ちゃんっ!」



ターちゃんは凛の名前を叫び、その場に躍り出た。ペドロと梁もすぐに追いつくが、彼女は全く以て元気な様子。逆に、密猟者二人が凛一人に伸されている状態だった。



「あ、れ…」


「凛ちゃん、大丈夫だった?」


『ターちゃん先生!それにペドロさんに梁さんも!一体どうしたんですか?』


「いや、銃声が聞こえたから、てっきり凛さんが密猟者共に襲われてんのかと…」


『ああ、それなら私は大丈夫です!いきなりこの人達が水の中に入ってきたんで、脅しで一発発砲したんです』


「そ、そうだったのかぁ…良かったのだ…」



ホッと一息吐くターちゃん達。だが改めて凛の恰好を見ると、タオル一枚身につけているだけ。一瞬にして全員の顔がだらしないものへと変わる。怪しい手付きをして迫る三人と自分の恰好に気付いて、彼女はめいいっぱい大きな声で悲鳴を上げた。