撫子無双

もた@夢松熱中
@mota_aaa

お嫁さんへの立候補

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「日本…」


『世界でも有名なその実力を見せてもらうわ!』


「うわあっ!?」



凛は再びターちゃんを斬りつける。

するとターちゃんの目がキラリと光った。



「そうか…なら、私も本気を出そう!」


『そう来なくっちゃ!』



ニヤリと笑い、凛は鋭い連戟を繰り出す。だが、ターちゃんはくねくねと妙な動きをしながらそれを全て避けていく。



『何、この動きは…!?』


「これぞ私の特技。フニフニ避けだ」


『馬鹿にしてるの?』


「私は本気なのだ!」



本気を出して、この技。からかわれていると疑われても無理はない。

だが彼に一撃も攻撃を浴びせられず、凛は苦戦していた。



『くそっ!』


「今度は私の番なのだっ!」



ターちゃんは拳を握り、そのまま凛へ振り被る。彼女は咄嗟に刀で身を守ろうとしたが、ターちゃんの拳により、その刃は折られてしまう。



『なっ…!?』



無銘ではあるが、そう簡単に折れるはずのない日本刀を簡単に折られてしまい凛は信じられず茫然としていた。だが目の前から迫ってくるターちゃんに気付くと、大胆に開いた着物の裾へと手を忍ばせた。男性陣が「おおっ!」と歓声を上げるが、取り出されたのは機関銃だった。



「どこに隠しもっとるんじゃい!!」



それを構え、ターちゃんに向けて発砲する。だがターちゃんは素早い動きでそれらの銃弾を避けてしまう。目前まで迫った彼は、チョップで機関銃を真っ二つにへし折った。



「先生に機関銃なんかを向けても無駄ですよ!」


『くそっ!』



小さく舌打ちをし、膝を付いた凛に、ターちゃんは優しく手を差し伸べる。



「もう諦めなよ、凛ちゃん。一緒にお昼ご飯を食べよう」


『…こうなったら、奥の手だわ…』


「え?」



小さな声で呟くと、凛は懐へ手を入れる。



「奥の手って、まさか…」


「色仕掛けでターちゃんに迫るつもりか!?う、羨ましい…」


「そんなわけあるかドアホ!!」



ペドロと梁が羨望の眼差しを向ける中、ターちゃんもその胸元へ目を向けだらしなく鼻の下を伸ばしていた。サラシで巻かれたふくよかな胸の谷間を、必死にターちゃんが覗こうとするのを見て、凛はニッと笑った。



『終わりだっ!ターちゃん!!』


「んんっ!?」



彼女の叫びと共に投げ出されたのは、なんと手榴弾。全員が仰天し、慌ててその場から逃げ出した。


ドカーンッ!!!!!!


派手な爆発音と、凄まじい爆風が辺りを襲う。

ペドロ達と共に地に伏せたヂェーンだが、急いで起き上がりターちゃんの居た場所を振り返る。



「ターちゃん!!!!」


「先生!!」


「あの至近距離で、大丈夫か…」



爆風によって巻き上げられた砂埃が段々と晴れていく。

その中に見えたのは、四つん這いになったターちゃんと、彼に押し倒される形になって仰向けで倒れている凛の姿だった。ターちゃんは、手榴弾の爆発から身を挺して凛を守ったのだ。



『タ、ターちゃん…どうして…』


「あんな至近距離に手榴弾を投げたら、君まで吹っ飛ばされてしまってたよ。でも良かった、怪我はないみたいだね」


『けど、ターちゃんが…』


「私は大丈夫!かすり傷ばっかりだし、すぐ治るよ!」



そう言ってへらへらと笑うターちゃん。

その屈託のない笑顔を見て、凛は静かに涙を流した。



『ターちゃん…!』


「うおわっ!」



突然抱き着いてきた凛に不意をつかれ、少しよろめいてしまったが、何とか体勢を持ち直すとターちゃんは腕の中に居る彼女を不思議そうに覗き込んだ。彼女が肩を震わせ泣いているのを確認すると、ターちゃんは頭を撫でてやる。

鼻の下はしっかり伸びているが。



『ターちゃん、ごめんなさい…私、あなたに酷いことを…』


「いいんだよ。私は気にしてないから」


『ターちゃん…』



寛大なその心は、まるでこのサバンナのようだ。

凛はグッと拳を握ると、ギッと彼を見上げた。



「ど、どうしたの?」


『ターちゃん。私をお嫁さんに貰って!』


「「え…えええええ!?」」



サバンナの真ん中で、凛は爆弾発言をした。