輪廻転生

『光』@キャラベル小説投稿中
@licht_hyde

序章-全ての始まり。

昔々、それはそれは仲の良い兄弟が居ました。

彼らは外見も性格もそっくりで全員揃って大のいたずら好きでした。

村の人々にも可愛がられながらすくすくと育った彼らでしたが、ある理由から齢十二までしか生きられない運命にありました。

その理由は、酷く迷信的で、恐ろしく理不尽なものでした。

彼らは非常に縁起の悪いとされる六人兄弟で、なおかつ最も災厄の多いとされる六つ子だったのです。

そんな彼らは村に災厄をもたらす忌み子とされて、齢十二の誕生日に殺される事が決まっていました。

彼らの両親は彼らがこの世に生を授かった時に絶望感に嘆き悲しみました。

この世に何の意味も無く産まれる子は居ないと、何故何の罪も無い子供が殺されなければならないのかと、両親は村の司祭様に訴えましたが、司祭様はいつも決まって、村の決まりだからと言って取り合ってくれませんでした。

自分達がそんな運命にあるだなんて知る筈も無く、彼らは日々成長していきます。

そして彼らの十二年目の誕生日となる五月二十四日。

彼らの人生は突然に幕を下ろす事となったのです。

産まれる前からずっと一緒に育ってきた六人は、それぞれバラバラの場所で、同じ時刻に殺されました。

長男は磔にされて火炙り。

次男は両足に錘の付いた足枷を嵌められ海に沈められて溺死。

三男は地中深くに生き埋めにされて窒息死。

四男は猛毒を飲まされて中毒死。

五男は高台に縛り付けられ落雷によるショック死。

そして六男は斬殺されて村の人々への見せしめとして晒し首にされました。

彼らは自分達の運命は恨みましたが、六つ子に産まれた事は恨みませんでした。

ただ、彼らは己が死ぬ直前、神様に強く願いました。

まだ死にたくない、もっとずっと生きていたい、と。

そんな彼らの願いに、神様は応えてくれました。

それから何百年の時が経ち、かつて忌み子と呼ばれた彼らはもう一度この世に生を授かったのです。

長男は悪魔に。

次男は神父に。

三男は女神に。

四男はシスターに。

五男は天使に。

六男は死神に。

そして彼らはそれぞれ別々の第二の人生を歩み始めました。

最も、彼らには前世の記憶は無く、自分達が六つ子であった事は覚えていません。

しかし、彼らは例外でした。


---"輪廻転生"


記憶は無くとも心は繋がり続けていたのです。

そして、無意識の内に彼らは互いに惹かれ合っていくのであった。

これは、そんな彼らのお話---