Calla lily

□roma■
@roma_2812

Lilium

この小説は夢小説 (名前変換ができる小説) です。
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顎に手を添えられ、ゆっくりと跡部の顔が名前に近づく。







どうしよう…!?


そう考えている間に、もう距離は数ミリ。


周りからR陣の悲鳴が聞こえる気がするけど、腰に手を回されて動けない…。



















『…〜〜っっ!!!』




もう駄目……
















「苗字さん!!!!!!!!」







『!!!!』













ぐいっ




ぎゅっ…

















「苗字さん…大丈夫ですか!?」






もうなんだか状況が目まぐるしく変わりすぎて理解が追いつかないのが正直なところ。


一番近くにいた彼が助けてくれたのだろう。

……しかし、何故抱きしめられているんだろう…。




『う、うん……ありがとう…。』



よくわからないまま、とりあえず口を封じられなくてよかった…と思い、お礼を言った。








ただ当の本人よりもR陣はご立腹の様子だった。









「おいまじで何してんだ跡部!?!?!?」



「今日ほど跡部さんを有り得ないと思った日はありません…」


「ちょっと跡部……?

ほんとに有り得ないC〜!?」


「ドン引き……」



「ていうか鳳も、なにどさくさに紛れて抱きしめてんねん。」













その場にいた全員が跡部を睨む。




「アーン?俺様に初対面でキスされるなんざ、泣いて喜ぶか失神するのが普通だろうが。なぁ、樺地?」


「……ゥ………。」






「「「「「「普通なわけあるか!!!!!」」」」」」
















総ツッコミを受けた跡部は渋々名前と向かい合った。




「お前なかなか良い顔だぜ。その上この有名な俺様のキスを断るとはいい度胸じゃねーか。キスされたくなったらいつでも呼びやがれ!」


「跡部さん!!」


「チッ!」









『…あ、あの……』




強烈な跡部節が続くさなか、少し顔を赤らめながら申し訳なさそうに呟いた。














『…すみません、ご存知ないんですけど有名な方だったんでしょうか……。』














「「「「「「えっ!?!?!?!?!?」」」」」」



跡部「は?」










あまりの衝撃にR陣は固まった。


跡部景吾。

彼はこの男子テニス部200人を束ねる部長。

そしてこの氷帝学園の生徒会長だ。



いくらミーハーでない、情報に疎い者がいたとしても、彼を避けて生活するのは不可能なほど存在感のある男だ。

なにより、会や式の際に必ず代表として挨拶をするはずである。













「…おい、苗字。お前、今まで式に出たことは?」


『一度もないです…』


「入学式は?」


『入学式は両親がちょっとした事件を起こして遅れてしまって…。』






なるほど、それで知らないのか。

R陣が納得すると、跡部の方へ視線がいく。








「…チッ。俺は跡部景吾。

テニス部部長で生徒会長だ。覚えていやがれ。」







ようやくまともなことを言った…。

R陣がやっと一息ついた











いや、つけると思っていた。




















『俺様泣き黒子野郎!!!!!!!!』





















跡部「……は?」











2016.10.15

[atogaki↓]



【今回の章の花】

Lilium(ユリ)


花言葉…純粋、無垢

季節…春〜夏