未決定

ルーフス@低浮上を極める
@Seto_Kurona

ターゲットから数十メートルの高層ビル:???

ほんの数十メートル先で崩れ落ちた巨大なビルは、その頭をコンクリートの床に突き刺して赤々と燃えていた。

瓦礫の積もっている大きな交差点には、軽く何十の死体もあることだろう。

みんな、不運にもたまたま、ボクらの計画に巻き込まれてしまった人たち。

でも、巻き込まれたってことは、どうせここまでの命ってこと。むしろボクらにとっては、これから邪魔をしてくるやつを少しでも消せる“良い”2次被害だ。

まるで大きな西洋画でも見ているかのような感覚に陥っていると、遠くの方から耳障りな音が聞こえてきた。

「あーぁ、もう来やがった」

誰かがそう呟くと、みんなも同意する。

騒ぎを聞きつけたイヌ供が、もう鎮圧に来ていた。

姿を見られないように、2・3歩後ろへ下がるボク達と、堂々と背を伸ばして、屋上の淵に足をかけて凛と立つその人は、あの巨大なビルからの連絡を待っていた。

そう、外の騒ぎはあくまでも「2次被害」。

最も重要なのは、「ターゲットが消えたかどうか」なのである。

少し心が、何というか、表すのが難しいけれど、ゾワゾワしてドキドキした。

これは世間一般で言う「焦り」、と言うやつだろうか。奴らがここに気づくのも時間の問題だ。

遅くたって、リミットは30秒…ってとこかな。

とか思うだけで、じゃあ数えてみよう。

なんてなる訳も無いけど、それが余計に胸をバクバクさせて仕様がなかった。

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