パシリじゃないっ!!

夏生の過去

宏也『ちょっ…ちょまっ…』


伊月『黙れ』


宏也『も〜…やだぁああ〜…』


夏生『…とりあえず話すよ。俺は結構平凡な方だと思ってるよ。ただ親がちょっとおかしいだけで、俺は何ともない。でも側から見たら俺はおかしいヤツだったらしい。物心ついた時から母親はよく分からない本を読んで興奮してて、父さんはほぼ家にいない存在だった。今思えば俺は放置されてたんだと思う。でもこれが普通なんだと思ってたから、俺も本読んだりずっと勉強してた。学校でもずっと勉強してたから、周りからは"喋れないヤツ"とか"陰キャラ"とか言われて、遊んでくれる人がいなかった。でもある時、俺の人生つまんないなー。周りに言われっぱなしで…こんなんで終わってくのかなーって思ったら…ちょっと遊んでみたくなって。皆んなが思う"普通"ってなんなんだろうって。俺の思う"普通"とはどう違うんだろう?って思って、それでSNS見てたらたまたまここの広告見て。なんでも屋って何するんだろう?とか楽しいのかな?って興味が湧いてきて、親も離婚してるし、母親はいつもと変わらないから俺がいなくなってもいいかなと思って今ここにいるんだ。一応説得したけどね。社長がイケメンだったから速攻堕ちたけどね。…俺はこの選択は間違ってなかったと思ってる。過去より今だもん。今楽しいからそれでいい。親は親の人生を歩めばいい。…それでいいから』


宏也『ほらぁぁあぁあ〜〜……!!!もういやだぁあぁああぁ〜〜……ぐすっ…しっかりしないでぇえぇえ〜〜……』


進一『俺ってイケメンだったんだな!!だからあんなに喜んでたのか!!お母様は!!"息子を末永く宜しくお願いします〜"ってな!!』


伊月『…末永くはよくなくないですか…?』


宏也『イケメン自覚なしぃいい〜〜……ぐすっ……イケメンじゃなけりゃ女となんか遊べませんよぉおぉお〜〜〜ぐすっ…』


夏生『今思えば営業スマイルだったんだなって感じだけどねw』


進一『そんなことはないぞ!なんか綺麗な人来たな〜って思っただけだ』


伊月『それ、ちょっと狙ってましたね?』


進一『というか、俺のガキでも連れてきたのかと思って内心ビビってたけどな!!』


伊月『どんだけ遊んでんだよ…ってか遊んでる時の記憶はあるんですね?』


進一『…ノーコメント』


夏生『でももう確かに社長が父さんみたいなもんだよ。そして宏也さん。俺、宏也さんのそういう面白いとこ好きだよ。いつもすげー楽しい!宏也さんと遊ぶの1番楽しい!だからいつもありがとう』


宏也『ぶはぁあぁああぁ〜〜〜……!!!ほんとにやめてぇえぇええ〜〜ぐすっ……てか……ぐすっ……おれがげーむよわいからでしょぉ〜…楽しんでるのぉ〜…ぐすっ…』


夏生『…バレたw』


伊月『相当だなお前も』


夏生『伊月くんには負けるけどね』


勇吾『ぼ、僕より歳下なのに……っ本当に凄いですっ…夏生くんは…っ!』


夏生『何も凄くなんてないよ。勇吾くんの方が凄いよ?ちゃんと努力して人の役に立とうとしてるじゃん』


勇吾『そ、それは…っ』


宏也『もう皆んな偉いよぉ〜…ぐすっ…』


進一『いつまで泣いているんだね!宏也くんは!』


伊月『ちょっと社長…ころころ変わるのやめてもらえませんか…』


進一『まぁ夏生は変に大人だからな。もうちょっとガキになってもいいとは思うが、ガチの部分もちゃんと持ってるからお前はお前でいいんじゃないか』


夏生『社長…』


宏也『でたぁぁあぁあ〜…有難いお言葉ぁぁあ〜……ありがとうございますぅうう〜……』


勇吾『こ、こうやさん……?ちょっと……ヤバイですよ……?』


進一『じゃあ次俺が本当にあった怖い話してやるよ』


宏也『え』


夏生『社長の二重人格の真相が知れる…!!』


伊月『おねしゃす!!』


宏也『怖い話って……本気で怖い話…』


進一『黙って聞いとけ』


宏也『………はいぃ〜…』



続く