パシリじゃないっ!!

若社長再び

ピンポンピンポンピンポンーーーー



とある日の朝方5時。


ピンポンダッシュならぬピンポン連打がやって来た。


え、まだ5時なんですけど……


朝からうぜーなぁー…


ウザいとも思いつつ、寝ぼけながらインターホンのスイッチを押した。



………それが間違いだった。



宏也『…はい』


男『おい!進一とか言うやついるか?』


…進一……ああ社長か。


男『いんのか?!おい!だったら出せ!表出ろ!ツラ貸せ』


……朝からクソ怒ってんじゃねーか。


てか俺まずい事言った…?


?『……上げろ』


宏也『?!…ビックリした…社長…驚かさないで…』


社長『…上げろって言ってんだ』


宏也『え…?ああ…はい…』


…ヤバイ…


目が冴えて来た……っ!!


まずいことしてしまったっ…!!


夏生『宏也さん。ドンマイ』


宏也『夏生っ…!!起きたのか』


夏生『そりゃあ起きるでしょ、あんなピンポン連打』


伊月『何時だと思ってんだ……うっせー』


勇吾『どうしたんですか…?』


宏也『…俺も聞きてーよ…』


夏生『でも…あの男…死ぬんじゃない…?』


勇吾『や、やばいですね…。しゃ社長は寝起きが悪いから僕ら朝は誰も近づかないようにしてます…しね…』


とりあえず、ピンポン連打男を家に入れた。


男『おいっ!!どいつだ!!進一ってやつは!!』


進一『……俺だ』


男『お前かっ!!よくも俺の彼女をそそのかしてくれたな!!』


進一『………』


………あれ。


しゃ…社長……?


男『おい!聞いてんのか!お前に言ってんだ!』


バンッと机を叩く男。


進一『………ああ』


………寝てるな、社長。


宏也『しゃ、社長…?起きてくださいね…?この状況どうにか…』


進一『………ああ』


……ロボットか。


男『あ?寝てんのか…?なら起こしてやるよっ…!!』


と言い男は社長を殴った。


夏生『あっ…』


勇吾『ひぃっ!!』


伊月『起きたか?社長』


そういう問題じゃないぞ…っ!!


これは……


進一『……あーあ。何って?俺があんたの女を寝取ったと?知らんやんそんなん。俺はいつも俺から女に言い寄ることはしねーんだよ。ってことは結果的にお前の女が言い寄って来たってことだよな?お前が不甲斐ないからに他の男としたくなったんだろ?負け犬がいちいち朝っぱらから暴れに来てんじゃねーよ。誰の家だと思ったんだ。あ?死にてーのか。女もろくに満足させられねー奴がいちいち文句言いに来てんじゃねーよ。てか昨日の女、お前の女だったのか。お前じゃ気持ちよくないらしいぞ。下手なんだよお前。残念すぎて泣けるわ。可哀想なツラ見せに来たのか?てかあの女絶対他の男ともヤってるぞ。がばがば過ぎて俺がちょっとビビったぐらいだったからな。ぜってーお前じゃなさそうだし。どんな彼氏だよって思ったけどあんたかよ。恥晒しに来て?俺にも負けて?あ?』


宏也『ちょっ…ちょっとちょっとちょっと!!!ストップストップ!!!やめて。社長。本当に。この人が可哀想過ぎて心が痛くなって来た。そして未成年の前』


進一『…朝っぱらから問題起こしに来たという事は罵倒されたくて来たんだろ?な?ド下手野郎。俺の彼女をそそのかした?逆だろ。お前の女が俺をそそのかしたんだ。アホか。死ねボケ』


あーあーあー!!!


口悪すぎっ!!!


そんで社長時々いなくなるな〜と思ってたらそんなことしに行ってたのか…


いや、モテるの知ってたよ?


何故かよく分からないキャラ作ってるからよく分からなかっただけで…


宏也『しゃ、社長!!とりあえず落ち着いて…っ!!』


進一『………』


宏也『しゃ…社長…?』


伊月『……寝たな』


夏生『…寝たね』


男『……』


男は呆然と立ち尽くしている。


どうした。


意識あるか…こいつ…


宏也『あ…あのぉ〜…』


男『………え?あぁ……すみませんでした。お騒がせしました』


それだけ言い残し、トボトボと帰っていった。


伊月『やっぱ社長すげーな…こえー』


勇吾『いつもは優しいんですが…っ』


夏生『朝来たのがあの人の運だったね』


進一『…zzz』


ブチギレして勝手に寝る社長。


てか本当ヤバイ人だな…


あれはあらゆる男が言われたら心折れて死にたいレベルになるやつ。


しかも彼女さんが社長以外の男とも関係持ってるって言う無駄な情報があの人に行ってしまった。


若社長っていうか若旦那でしたね。


今のは。


夏生『あれ…社長…起きてるな…』


宏也『え…?!あ…でもあのどこ見てるか分からないボーッとしてる状態から1時間は動かないもんな…』


伊月『あれだけ見てるだけでもこえーよな。ボーッとどこ見てんのか分かんねーし起きてるのかさえも分からねーし…』


進一『…起きてはいる』


伊月『なにぃ!?会話は聞こえているのか!?』


進一『聞こえる。だからちょっと黙ってろ』


伊月『あっ…失礼しました…じゃあ俺ももっかい寝てくるわ』


勇吾『ぼくも…』


夏生『宏也さん遊ぼ』


宏也『ん…?!今から?!』


夏生『うん』


宏也『えー…俺も寝たいなぁー…』


夏生『社長このまま放置するの?』


宏也『ぐっ…!……分かったよ』


夏生『わーい!』




社長回復まであと1時間ーーーー




続く