パシリじゃないっ!!

頭が良すぎて分からない問題

宏也『失礼します』


夏生『……わかんない』


宏也『え?何が?』


夏生が初めて言った言葉。


"分からない"


と言う言葉を絶対に言わない子だったのに…


え…俺に分かるの…?


夏生『この人の相談話の内容がよく理解出来なくて。宏也さん助けて』


頭いい子に頼られることは嬉しいことだ!


ドヤれる話が出来るかも…!!


宏也『ん?何?どんな内容なの?』


訪問者『あの、俺、枕変わると寝られなくなってしまうんですよ。旅行とか行くときに毎回枕持ってくのが嫌で。重いし。邪魔だし。だから治す方法ないかなーって』


………ああ。


宏也『……ネットで調べてみるのが1番早いかと』


訪問者『それは1番にやりましたよ!でもどれも病院行けだのなんだの…病院なんて行きたくないんですよ!』


……いや、知らんし。


夏生『ね?俺には分からないよ』


宏也『…俺にも分からないよ』


夏生『え?』


宏也『あー!いや…でも…それはもう枕を持っていくしか…あ!旅行行くときに持っていくのが邪魔だとおっしゃいましたよね?』


訪問者『はい。持ってくのが面倒なんです』


宏也『でしたらその旅行先の宿があるわけじゃないですか?そこに先に送ってしまえばいいのでは…?』


夏生『…おお』


訪問者『送るか…!』


宏也『はい。まぁ宿の方に送っていいか確認は必要だとは思いますが…』


訪問者『でもそうですよね…!!送っちゃえばいいんですよね!!俺の家に枕予備あるんでそれを送ればいいのか!!』


枕予備ってなんだ。


それってもはやなんの枕でも寝れるのでは。


訪問者『ありがとうございます!!スッキリしました!!お題の5000円置いていきますね!!失礼します!!』


え………5000円………?!


宏也『え?!あ、またお願いしますー!!』


そしてお客様は嬉しそうに帰っていった。


夏生『宏也さんさすがだね。ありがとう。助かった』


宏也『いや…いいんだが…こんなクソみたいな相談で5000円も貰えるの…?』


夏生『まぁね。カウンセラーみたいなものじゃん。悩みとかを聞いてアドバイスあげたりとかってさ』


カウンセラー……


確かに人間の精神不安を和らげる仕事だ。


宏也『夏生だけじゃねーか、仕事してんの』


夏生『?』


宏也『いや、お前は偉いなーと思ってさ。じゃあこの5000円もらってくな!金庫に入れとかなきゃ』


夏生『よろしく〜。今日ってまだあったよね?』


宏也『あと2件あるね。でも2時間くらいは暇だから休んでて』


夏生『りょー』


中学生とは思えなくねーか。


あ、もうすぐ高校生か。


勇吾『こ、こーやさぁーん…ちょっと…いいですか…?』


勇吾か。


今度はなんだ…




続く