最後は君のそばで

恋の始まり(春樹視点)

高校2年の春ーーー。


俺は恋をしたんだ。

桜の下で寂しそうに笑っている君に……。


ーー2年C組ーー

「また春樹と同じクラスかよ……」

1年の頃からの友達、門田龍輝がぼやく。

「龍輝と同じクラスでよかったわ」

と俺は言った。

そんな話をしていると……


【キーンコーンカーンコーン】


「やべ。また後でな」

龍輝はそういうと自分の席に戻って行った。

ーーーHRーーーー

「はぁ… はやく終わんねぇかな」

話が長い……。

最初は黙って聞いていた生徒も騒ぎ始めていた。

龍輝はというと…………

(寝てるし……)

(まぁ、俺も寝てやろうかな)

って思ってたけど、女子の視線が痛い。

ストレスが溜まる……。

正直、女子は苦手だ。

見た目だけしか興味無い子が多いし、中身を知ったら勝手に離れていく子が多い。

彼女が欲しいとは思う。

だけど、俺の中身まで好きだと思ってくれる女の子はいるのかな?

なーんてね……

「……き 春樹…… 春樹!!!!」

「うわぁ?!! 」

【ザワザワ……】

「なんだよ……。龍輝かよ……」

「…HR終わってんぞ」

「えっ……?いつの間に…」

クラスの様子から終わってるのは確かだな。

「やべぇ。ぼーっとしてた。」

「だろうな……。春樹はそういうとこあるから」

「春樹〜。お前このあとどうすんの?」

「学校探険……」

ブラブラ散歩するか~。

「学校探検って……子供か。お前は。」

「ええやん。何回しても楽しいで〜」

1年の頃も1回しているが、2回目も楽しんでみよう。

「んじゃ、行ってくるわ〜」

「おー!」


ーーーーー放課後ーーーー

まだ行ってねぇとこあるっけ?

まぁ、ぶらぶらしてみっか!

「まだ行ってないところは……と」

グラウンドの奥の方って道があったのか!

「行ってみよ……」

……ブワッ……

風か……

「……てか、こんな所に桜があったのか」

(ん?人影?)

「女の子……?」

そこに桜を見て寂しそうに笑っている女の子がいた。

ーーーーートクンーーーー

「…なんだよ……この気持ち…」


でも、寂しそうに笑っている君がとても綺麗で目を奪われたんだ……


「あの……」

「あ……中嶋くん……だよね…?」


「…………あぁ………………」


ーー俺は恋をしたんだーーー

ーーー桜の下であった君にーーーー