ゴートゥホウエン

佐渡惺
@sat0rusq

第2話、シトロンとシュウ、ラルースシティで再会

 ハクダンシティのジムリーダーのビオラに、ミアレ空港まで送ってもらったシトロンたちは、ホウエン地方のカイナシティ行きの飛行機に乗った。




 数時間後、カイナシティの空港に到着し、シトロンたちはカイナシティのポケモンセンターで二泊ほど休み、そこからラルースシティへ向かった。




 シトロン「カイナシティって広いですね……」

 シトロンはポケモンセンターから出発したばかりなのに、もうくたくたになっていた。




 ユリーカ「もうお兄ちゃん、遅ーい」




 セレナ「シトロン、ユリーカ、ラルースシティに行くには、モノレールに乗った方が早そうよ」

 ホウエン地方に来ても、ナビゲーターで活躍するセレナ。




 ユリーカ「わーい、モノレールー。乗りたい、乗りたーい」

 と、はしゃぐユリーカ。




 シトロン「僕も、ヒヨクシティのとき、モノレールに乗りそびれていたので、乗ってみたいです。セレナはサトシともう乗ってますよね」




 セレナ「!」

 サトシとヒヨクシティで二人きりで行動したことを思い出し、ドキッとなったセレナだった。




 ユリーカ「あれ、セレナ、顔赤いよ?」




 シトロン「どうしたんですか?」

 事情を知らない二人は不思議そうにセレナにたずねた。




 セレナ「う、ううん、何でもない。モノレールに乗りましょう」




 シトロン「はい」



 モノレール乗り場に着いたとき、シトロンたちは、大量に弁当を持った赤いバンダナの少女が目に入った。




 ユリーカ「うわー、あの人の手、お弁当がいっぱい。ねっ、デデンネ」

 ユリーカはポシェットの中に入っていたデデンネにも話し掛けていた。




 シトロン「あれをまさか、一人で食べるつもりでしょうか?」




 セレナ「あ、危ない!」

 セレナは赤いバンダナの少女が両手いっぱいの弁当を落としそうになっていたところを助けた。




 ???「ふー、危うく全部お弁当をひっくり返すところだったかも。すみません、ありがとうございます」




 セレナ「いえ、良かったです」




 ???「じゃ」




 セレナ「………」

 セレナは赤いバンダナの少女の背中を見送っていた。




 シトロン「セレナ、大丈夫でしたか?」

 シトロンはセレナを心配していた。




 セレナ「大丈夫、あの子のお弁当を全部落とさずに済んだから」




 シトロン「いえ、お弁当のことではなくて……。はあ……」




 ユリーカ「お兄ちゃん、ドンマイ」




 セレナ「もしかしたら、あの子も私たちと行き先が同じラルースシティじゃないかな。ラルースシティ行きのホームを階段上がって行ったから」




 シトロン「じゃあ、僕たちもお弁当買って行きましょうか」




 ユリーカ「賛成」


 と、話はまとまり、シトロンたちは余裕でラルースシティ行きのモノレールに乗ることができた。




 セレナ「うわぁ、海がきれーい」




 ユリーカ「うん、きれい!」




 シトロン「………」

 シトロンは楽しそうに海を眺めていたセレナたちを見て微笑んでいた。



 お弁当も完食し、あっという間にモノレールはラルースシティに到着した。そこは、ロボット・発明・機械が盛んな都会だった。




 ユリーカ「ありゃ、もう着いちゃった」




 シトロン「早いですね」




 セレナ「そう? 結構乗ってたと思うけど」

 と、モノレールに乗った人の感じ方はそれぞれのようだ。




 ユリーカ「お兄ちゃん、ラルースシティに来るのって久しぶりだね」




 シトロン「そうですね」




 セレナ「シトロンたち、ラルースシティに来たことあったの?」




 シトロン「はい、ここは僕たちが生まれたところなんです」




 セレナ「そうだったの!?」

 と、セレナは驚いていた。




 ユリーカ「本当だよ。ユリーカが四才のときまでここに住んでたんだよ」




 セレナ「ということはシトロンは六才?」




 シトロン「はい、六才までここで暮らして、ミアレシティに引っ越したんです」




 セレナ「そうだったんだ」




 シトロン「あの子、元気にしてるかな?」

 シトロンは友だちのことを思い出したようだ。




 セレナ「あの子って誰?」




 シトロン「こっちにいたとき、よく遊んでいた友だちのことです」




 セレナ「そっか」

 もしかしたら、シトロンのガールフレンドかもしれないと思ったセレナだった。




 ユリーカ「ああ、よくあの子、お兄ちゃんと遊んでたよね。ユリーカも遊んだことあるー」




 セレナ「ユリーカも知っているんだ。私も会ってみたいな」

 セレナが言うと、




 シトロン「でも、ここにいるかわからないですよ。僕たちのように旅に出て、ほとんど留守でしょうし」

 と、シトロンは困ったような寂しいような表情で言った。




 シトロンたちがラルースシティの自動エスカレーターを降りたあと、そう会話をしていたとき、




 ???「君たち、そこで話していると通れないんですけど」

 と、緑色の髪の少年が絡んできた。




 シトロン「……シュウ?」

 シトロンは緑色の髪の少年を見て、目を大きく見開いていた。




 シュウ「はい、そうですが。ん、君、シトロンか?」

 シュウもシトロンを思い出したか、シトロンと同じように目を丸くしていた。




 シトロン「シュウなんですね?」




 シュウ「君こそ、シトロンだろ?」




 シトロン「お久しぶりですね」




 シュウ「何だ、君か。メガネを掛けているものだから、知らんぷりするところだったよ」




 セレナ「その子がさっき言ってたシトロンの友だち」




 シトロン「そうです、シュウとは小さいとき、よく遊んでいたんですよ」



 

 シュウ「ユリーカも大きくなったね」

 ユリーカの頭に手を置いたシュウ。




 ユリーカ「うん!」




 シュウ「ん、そちらは?」

 シュウはセレナに今気付いたようにシトロンにたずねた。




 シトロン「紹介しますね、旅の仲間のセレナです。本当はもう一人いるのですが、用事があって来られなくて」




 シュウ「そうなんだ。セレナくん、一つよろしく」




 セレナ「はい」

 セレナはシュウと快く握手をしていた。




 シトロンの幼い頃の友だちのシュウと再会し、改めて初めましての出会いをしたシトロンたちは、しばらく行動を共にするのだった。




             つづく。








ー第2話、シトロンとシュウ、ラルースシティで再会のリアルタイム更新時間ー

2015年11月7日12:41 GREEより


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