【雲雀夢】雲雀さんに甘えたい

うぱみつ
@mituko_reborn

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さらは今日もパソコンと向かい合って入力作業を進める。

代表の愛する並盛に異常のチェックや、群れたがらない代表の代わりに先方とのやり取りや、代表が研究している科学技術の情報収集、代表の気に入っている動物の…代表の趣味のこと多くない?


「づーかーれーだー」

並中の応接室のデザインを仕事ができるようにアレンジされた事務所で私は椅子のソファのせもたれに寄りかかった。

時計をふと見ると夕ご飯の時間はとっくに過ぎていて、窓の外には三日月が見えた。そして自分以外にはもう誰もいない。

ぜんっぜん仕事が進まなかった。私が要領悪いだけなのかもしれないけど。


スマホを開き共有している彼のスケジュールを見るとどうやら最近増えてきた「ミーティング(v)」の時間らしい。

なるほど、堅気じゃない仕事タイムだな。私には何も言わないが、代表の仕事を少しは知っているつもりだ。

彼はああ見えて優しいので私を危険に巻き込みたくないのはわかるけど、付き合いの長さがこれだけあるのに何も言われないのはだいぶ切ない。

あんまり信用されていないんだろうか。だめだ、これ以上悩んだらきつい。


「癒されたい…」

私は3人がけのソファに寝転びクッションに大きなため息を吐いた。

仕事中だろうからプライベートな連絡はできない。とはいえ、そろそろ、会えなくて、話せなくて、触れられないのはとても寂しい。


と、がらり。扉が開いた。えっこの時間に誰。あ。

「だいひょ!あ、えと、お疲れ様です!お帰りなさい!」寝っ転がっていた状態から姿勢を正してきちんと座る

「ただいま」

そう言ってコーヒーメーカーでコーヒーを淹れ始めた。コーヒーのいい香りが、私の眠気を飛ばし始める。

「進捗報告して」

「ええと、A区域問題なし、B区域が目立つほどではないですが人口増加、あとは…」

最後に今日も並盛は平和でしたとつければ機嫌が悪くなることはほとんどない。

「そう、ありがとう。今日はもう終わり?」

「ですね!もう少ししたら帰宅します!」

どうしよう、会えて嬉しいことが声色にはでるのにどそれ以上のお願いは言えない。甘えられない。だって迷惑かけたくないし嫌われたくないし。いつもなら「ハグして」ってノリでお願いして相手にされないとか慣れているけど今断られたら悲しくなってしまうだろう。


「今日はどうでしたか?」

「悪くなかったよ」

「良かったです!」

…会話のレベル低すぎない私。いつもだけど。

代表がコーヒーとともにソファに近づいてきたので反射的に席を空けようと立ち上がる。

隣に座るのは未だに恐れ多い。

「まだ帰らないんですか?」

「そうだね、今日は泊まってくよ。ボックスの資料フォルダに入ってるよね?」

「入ってます。疑問点リスト化してるので確認お願いします」

「わかった」


ボックスの研究を代表がするときは私はいない方がいい。

そう思ってお先失礼しますと会釈して部屋を出ようとすると、足を組んで座っている代表に「さら、こっちおいで」と呼ばれたので近寄れば、どういう動きでそうなったのかはわからないが気づけば彼の膝の間に座っていた。


「えっ、きょ、きょうやさん…??」

「最近触ってなかったと思って」

背もたれに寄りかかりながら、背筋が伸びて動けなくなった私の頭を撫でる。

恭弥さんは今どんな顔をしているのだろう。後ろを振り向くなんて恐ろしくてできないが、その手の温かさに絆されて少しずつ凝り固まった肩の力が抜けていく。


「寄りかかってもいいですか…?」

「好きにしなよ」

「し、失礼します!」

ぎこちなく寄りかかると背中から恭弥さんの体温を感じて嬉しい。

えへへ〜とニヤニヤすれば思いきって手を握ってみたらそっと握り返してくれて心臓がうるさくなる。幸せだー!

頭の上から彼の微笑みが聞こえた気がした。