人魚姫と忠義の武将

半分魔女化した堕天使の♀ヘム
@mesuhemu

故郷の焼跡にて過去を思う

「やあっ!」

「まだまだですね!はあっ!」

カキィン!!

武器を弾き返される音がし兵士の武器が落ちる。

「足らないところはありますが…前よりは確実に良くなってますよ。」

「そうですか。…ははっ、まだ楽歌殿には敵いませんな。」

「それはこれからまだまだ鍛錬を積み重ねていけばいいのです。そうすれば…魏の国で誇れるほど強くなれますよ。あなた達にはその素質があるのですから。」

「はっ、褒めてもらえて恐縮です。楽歌殿。」

「油断せず鍛錬を欠かさず行うように。では…次の者!」

楽歌は次々と兵士達の相手をしていく。曹操から兵士達の鍛錬を任されて以来、雨の日も風の日もこの日々が続いていた。それを見て楽進は自分も負けていられないと何よりも一番槍を誰にも譲れぬと気を引き締めて自身の鍛錬を以前よりも欠かさず行うようになっていた。

しかし、楽歌はこの兵士達の鍛錬を終えた後、時折何処かへと馬で駆けていく。それが気になって楽進は楽歌の後を追うことにしたのである。


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