人魚姫と忠義の武将

堕天使の♀ヘム
@mesuhemu

人魚姫との出会い

「人魚に似た大きな怪異を見かけるようになった…ですか?」

「まさか本当にいるなんてそんな話…」

「うむ。それが本当らしいのだ。」

呼び出された楽進と李典の前には難しい顔をした曹操がいた。

「ここのところ最近、夜に海辺で人魚に似た大きな怪異を見かけるようになったという噂を聞いた。そして実際に見たという民が多い。その話を聞いて本当ではないかと思ってな。」

「そうですか…」

「なる程ねぇ…」

「そこでお前達に討伐を頼もうと思う。」

「討伐、ですか。」

「うむ。噂によると大きな怪異と言う程だ。害を与えるかもしれん。そのせいで犠牲が出るーーという事もあるかもしれぬからな。」

「そういう事か〜」

李典はどこか納得したように頷く。と、

「…俺もついてきていいですか?曹操殿。」

「賈詡?!おぬし…」

「人魚のような怪異…とても興味がある。人魚なんていうそんな伝説でしかない存在はお目にかかれませんからね。」

「そうか…おぬしがそういうのなら止めぬ。ただし浮かれて死ぬでないぞ。」

「まさか。死ぬ気はありませんよ。」

「…では、討伐は今夜に決行だ。気を引き締めるように、な。」

「はい!わたくし、気を引き締めて挑ませていただきます!」

こうして人魚のような怪異の討伐はこの日の夜に決行となった。

(人魚…ですか。一体どのようなものなのでしょうか。)

楽進は心の中でどこか引っかかっていた。


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