アクセサリーは偽物?~「トリシア先生」から~

ぷりん。
@am1632a

トリシアはぼさぼさ髪でネグリジェで診療所の二階のベッドで目覚めます。ここはアムリオンの王国。

トリシアは、動物たちと心が通わせられるお医者さんです。

トリシアは上着を羽織り、髪をととのえ、着替えると、朝ご飯のために三本足のアライグマ亭のもとへと向かいます。

三本足のアライグマ亭には、キャットやベルたちがいました。

ベーコンエッグとパンをみんなで食べます。

「見てくださいな。このアクセサリー」と、キャットが不意にポケットから小さな薔薇のアクセサリーを取り出します。


そのアクセサリーは真鍮でした。


「マイルズたちが真鍮を売りさばいていましたわ。貧しい貴婦人のために」とキャットがいいました。


真鍮というのは安価な銅と亜鉛の合金です。真鍮の多くはバケツなどに用いられています。それがアクセサリーだなんて!


「それ真鍮だよね」とトリシア。

「そうですわ。

本物の心をもったひとには立派な宝石に見えるのですわ」とキャット。

「たしかにそうかも」とレン

「キャット。

その真鍮、つまり銅と亜鉛の合金のアクセサリーを買うためにお金どれぐらい使ったの?」とトリシアはいいました。

キャットは答えました。

「銀貨五枚ですわ」

「銀貨五枚?」とベル。

「するとマイルズたち真鍮売りは銀貨と銅貨、つまり真鍮を交換出来たわけね。

で、市中に出回る銀と銅の比率は?」とトリシア。

「そういえば、銀のほうが少ないですわねえ」と商人の娘であるベルが答えました。

「キャット・・・被害者・・・?」とアーエス。


銀貨と銅貨の価格差を思えば、不利益な取引であることは一目瞭然ではありませんか?