女の子になりました

~高杉晋助の場合~

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自宅で掃除をしていると突如謎の光に視界を奪われた…かと思えば、優希は自身の体の違和感に気付いた。

視線を体へと向ければ、そこにはあるはずのない二つの山。

恐る恐るその山を左右それぞれの手のひらで包むように触ってみると、ソレは紛れもなくアノ感触……


「何だコレェェエ!!!??」






かぶき町中に流れたアナウンスでデコボッコ教と名乗る者達によって引き起こされた今回の騒動。

優希は始めこそ自身の女体を楽しんで乳房を揉んだりアレやコレやとしていたが、それには二時間と経たずに飽きて女装用に持っていた着物に着替えた。

体つきが変わり、背丈もいくらか小さくなったことで着物が少々大きい気はするが。

仕事も入っておらず、閉鎖された混乱状態のかぶき町ですることもない。

体のことはなるようになるだろうと暢気に茶と煎餅を手元にテレビを観ているだけ。

更なる混乱を避けるためであろう、テレビ番組の内容はどの局も普段と変わらなかった。

時たま煎餅を齧って茶を啜りながらそうこうしていると、何の合図も無しに玄関の扉が開く音がした。

そんな無遠慮な訪問者には一人しか心当たりがない。だが、現在かぶき町は閉鎖されている。

その理由はデコボッコ教によって引き起こされたこの事態。優希はまさかと思い、玄関へと続く廊下に出た。

そこにいたのは見慣れた着物を着て、見慣れた刀と笠を持った、草履を脱ごうとしている…見たことのない美女だった。


「高杉…だよな?」

「コレはどういうことだ」


美女を見つめて唖然としていた優希は彼女と目が合うとハッとして、思い当たる人物の名をあげて訪ねたが、それに対する答えはなかった。

けれど否定しないということはそうなのだろう。

彼女…もとい、性別が逆転して女になった高杉は肩下まで長さのある髪を鬱陶しそうに払いながら、優希の部屋へと上がり込んだ。

そして来訪時の定位置に刀と笠を置くとソファに腰掛け、煙管を取り出して葉を詰めて火を着けた。

それを吸って、煙を吐き出す。

改めて見るその姿は艶やかな髪、もの憂いに色気を纏う切れ長の目を縁取る長い睫毛、通った鼻筋に、紅も引いていないのに淡く桃色に色付く形のいい唇…煙管での喫煙の仕草と相俟って妖艶そのものと言ったところか。

それがよく知る人物で、元より整った顔立ちだが、男だとわかっていても高杉の向かいに腰掛けた優希はその姿に見蕩れていた。


「おい」

「………」

「優希」

「えっ、あ、なに?」

「茶」

「はいはい」


黙っていれば紛うことなき美女…なのに、口を開けばその唇が紡ぐ言葉は高杉晋助そのもの。

目の前の美女は高杉晋助だということを再認識した優希は、いくらか萎えた気分で茶を淹れるべく台所へと立った。

そして、茶を淹れながら玄関先で高杉から投げ掛けられた言葉を思い出す。


「コレ、デコボッコ教とかいう連中の仕業らしいよ」

「それは外で聞いた。何で俺が貧乳なんだ」

「そっちかよ!!」


茶を淹れた湯呑みを目の前に置いてやりながら言えば、高杉の不機嫌の理由は突然女の体になったことだとばかり思っていた優希の予想を大きく上回るものだった。

だが、茶を啜っている高杉の胸元へ視線をやるとそこには山も谷も見当たらない。

それはもう、何なら元の体のときの方が厚みがあったのではないかと思うほどに。

対し、優希は帯の上に乗るほどの山が二つ。高杉はそれを見て不機嫌の色を濃くした。

とは言え、平時の高杉とは全く違い、今は美女…元はよく見知った男だとわかっていてもそんな表情にも優希は惹かれた。そして悪い考えが沸き起こる。


「揉めばでかくなるって言うから俺が揉んでやろうか?」


優希は高杉と同じソファに座ると距離を詰めるように寄っていくが、その頭を湯呑みを置いた高杉の手によって押さえられて止められた。


「寄るな変態」

「親切心で言ってやってんのに」

「テメェは乳を揉みてェだけだろ」

「違ェよ。高杉の乳だから揉みたい」

「尚更寄るな」


高杉は威圧するように優希を睨み付けたが、当の本人は気にした様子もなく、高杉の胸部へと揉むように手を動かしながら伸ばすが、もう一歩というところで届かない。


「減るもんじゃあるまいし、いいだろ」

「テメェの乳の方がずっと揉み甲斐があるだろうよ」


高杉は煙管を灰皿に置くと優希の頭を押さえる手はそのままに、優希に覆い被さった。

優希は突然のことに驚きを隠せず唖然としていたが、高杉は何の躊躇いも遠慮もなく優希の片胸を優しく鷲掴みにした。

それはこれまでに触ってきた誰のものよりも大きいのではないかと思う程で、手の平から溢れていた。


「あーん♡高杉のえっちー♡」


微塵も思っていないであろう優希の戯れ言を聞き、高杉はコレは面白そうだと本格的に優希の両胸を揉みしだき始めた。

優希は時折くすぐったさに身をよじりはするが、特に抵抗らしい抵抗はしない。

それに気をよくした高杉は優希の纏う女物の着物の合わせに手をかけ、そのまま肌蹴させた。

優希も高杉の着物の合わせに手をかけて肌蹴させた…が、予想通りそこには僅かな膨らみが二つあるだけ。


「少年みてーな体」

「テメェは乳牛みてェだな」


胸を露にソファに押し倒された女と押し倒した女…元は二人とも男。

その何とも珍妙な光景に優希は笑わずにはいられなかった。


「ふふっ…俺ら何やってんだよ」

「お前ェが調子に乗るからだろ」


高杉は優希の上から退くと着物を直そうとするが、それに優希が仕返しとばかりに覆い被さった。

そして抵抗されないように高杉の両手首をソファに押さえつけると、そのまま顔を近づける。


「ド貧乳でも美女には違いねーからヤらせろよ」

「テメェも今はついてないのにか?」

「口と指はある」

「奇遇だな、俺もだ」


言うと高杉は覆い被さる優希の腰に両足をかけ、そのまま腹の力だけで上体を起こして優希に頭突きをした。

その反動で優希は高杉の上から退いた。


「ってぇ!!今いい雰囲気だったろ!!」

「お前ェに抱かれるなんざ真っ平御免なんでな」


高杉は座り直すと今度こそ着物を直し、すっかり燃えていた煙管の葉を灰皿に落とすと再度、葉を詰めて火を着けた。

元に戻るまで居座るつもりらしいその様子に優希は溜め息をついて自身の着物を直した。


20190405