FakeLove

斉藤さんのシャツ
@pzoDoxZ9VILQnjj

あの日から彼は変わっていた。

いや、彼は最初からおかしかったのかもしれない.........


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付き合い始めた頃は、彼はとても優しい笑顔を向けてくれた。

「ゆーんぎ♡」

『なんだよ笑』

「Kissして?」

『フッ、来いよ』

こんなのが毎日続くはずだった.........


彼は嫉妬深かった。私が他の男の人と喋るとすぐに機嫌が悪くなる。それはむしろ嬉しいことなのかもしれないけど、私は恐怖でしかなかった。

『おいッ、どうゆうことだよ·····』

「ゆ、んぎ?」

『何で、俺以外の男と喋ってんだよ!』

『....ふざけんな!!!』

「キヤッ!」

ベットに強く押し倒された...

その後はユンギに激しく抱かれ、ユンギが嫉妬するとその行為はどんどんエスカレートしていった。


そして、彼は段々変わっていった.........

私は部屋に監禁され、前のあの優しい笑顔のユンギは消えていった......

いや、私が消してしまったのかもしれない.........

彼は何か自分が辛いことがあったときなどは、私に鋭く尖った刃物を向ける。

『今日もすまん...いいか..?』

「うんっ」

そして私の中に刺さる刃物.........

『はァ、かわい』

私はやめてと言えなかった……

彼に嫌われたくなかった.........

離れていってほしくなかった.........

ずっと私だけを見てほしかった.........

だから私は毎朝その傷に痛みを感じかながら起きるんだ....

そして私は彼を仕事に送りだす。

「ビクッ」

『痛い?』

「コクリ」

『感じてくれてるんだ、かわい』

彼は毎朝私の傷を触り同じ言葉を繰り返す。

そして.........

チュッ♡

『行ってくる』

「ん、行ってらっしゃい」

彼は毎朝仕事に向かう前私にKissをしてくれる。

私はそんな彼の沼にどっぷりハマり抜け出せなかった.........


そしてある日....

『なぁ、2人だけでいい所に行かねぇか?』

「い、いところ?」

『あぁ、俺ら2人で幸せに暮らせる』

『誰にも邪魔されない...』

「幸せな、ところ?」

『あぁ』

「い、きたい」

『フッ、そうか...』

彼が久しぶりに私の大好きなあのユンギの笑顔を向けてくれた.........

また前の彼に戻って幸せに暮らせるのかな.........

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そして今私は赤く染った自分の腹部を抑えながら床に倒れ込んでいる.........

それを幸せそうに見る彼...

周りは赤い炎に包まれ、彼はソファに座りその炎を見て、私に視線を移した....

『ユンギ...私だけを見て.........』

「あぁ、お前しか見てないよ..」

そして彼が近ずいてきて、しゃがみこみ、私にその鋭い刃物を持たせ彼は言った......

『幸せになろうな....』

『「2人で....」』

そして、私の手が思いっきり引かれ、その手はみるみる赤く染っていく.........

『お前を狂っ、ているほど、愛して、るんだよ、........』

「私も、だ、よ.........」


そして2人は最後の力を振り絞り.........

甘い大人のKissをして.........

幸せの炎の海に溺れて行った.........

FIN....