理想の恋愛

政冶くん
@Masaya42

 今日、俺、広浦 政冶(ひろうら まさや)は、今絶賛恋人中の寺影 遙日(てらかげ はるひ)とデートをする。

(よしっ、10分前にとりあえず着いたーー。ちょっとだけ早いけど・・・)

 俺は予定をしてた待ち合わせ時刻よりも10分前に待ち合わせの駅のホームに着いた。人の邪魔にならないように端の方に寄ろうとしたときに前の方から愛しい恋人から声をかけてくれた。

「あっ! まさやーー!」

「あっ! はるひーー。もう着てたのか?」

 俺は慌ててはるひに寄る。

「うん。ちょっとさっき着いたんだーー」

「なんか待たせたりした感じでごめんなっ」

「ううん。ううん。ほんとさっき着いたばかりだし。全然大丈夫だよ。まさやこそ、予定より早く来てむっちゃ張り切ってるじゃん」

「だってスッゲーはるひに会いたかったんだもん。つい早くなっちゃうわ」

「おっ、俺も会いたかったよ? 久しぶりだもんね! 今日はまさやにデートプラン任せるけど大丈夫?」

「大丈夫だよ。今日は任せて? まずはこの近くの服屋何軒か回ろ!」

 そう俺は遙日に言い、二人で少し多い人ごみの中を歩いた。

 「あっ! ここの服屋ね! 俺最近全然服屋に行ってないから何か買おうかな」

 目的地の俺のお気に入りの服屋に着くと遙日は目をキラキラさせながら言った。

「一緒に見て回ろうぜ? あっ! これなんか良いんじゃない?」

 俺は店の新作の白のニットを見てそう言った。

「確かに良いねこれ! まさやにも似合いそう!」

「うーーん。俺だと黒の方が似合うかも」

 俺は黒の方を取り自分の身体に合わせた。

「確かに黒似合うねまさや!」

「よかったらこれ色ちがいのお揃いで買わない?」

「良いよ! 買おーーう! 他に何か俺に似合うのあるかな?」

「はるひはここにあるの全部似合うよ?」

 俺は遙日に囁くように言った。

「そ、そんなことないよ! まさやの方が全部似合うって! ほらこれとかさ!」

 少しびっくりしたように遙日がそう言い俺は可愛いなと思いながら他の服も見て回った。いくつかお互いに気に入った服を持ち会計をしようとした。先に遙日が番になった為俺は焦って遙日に言った。

「俺が払うよ」

「え! いや、いいよ。まさや!」

「良いって! 久しぶりに会ったんだし奢らせて?」

「そんな! 悪いって!」

「悪くないよ? ほら? 他のお客さんもいるし。会計してもらわないとね?」

「うっ・・・。まさやっ・・・」

「ということなので、俺のも一緒にお願いしますっ」

 店員の人は少し驚いた顔をしながら俺たちの服をまとめてくれた。

 店内を出た後、エスカレーターで次の店まで向かった。

「ねぇ、まさや、絶対さっき周りにいた人皆変な風に感じたって!」

 遙日が少し不満そうに言った。

「俺もちょっと今になって恥ずかしくなったわ。でも大丈夫だって!」

「たくっ。まさやはーー!」

「だってお前、可愛いんだもんっ」

「だからそういうの今言うなって!」

 俺は少しいたずらっぽく笑った。とりあえず行こうとしていた店の階になりふと俺は思った。

「でもちょっと今の店で結構買ったなーー」

「確かに結構大袋だねっ! て、まさや俺が持つって!」

「いや、いいって俺が持つよ」

「せめてそれくらいさせろ! ていうか後で金返すからな?」

「いいよ。それよりさ、何だかっていって映画の時間になりそうだから一番上行こうぜ?」

「あっ、わかったよ・・・」

 二人で映画館に着くと4Dのアクション系を観ようとサービスフードで3D眼鏡とドリンクだけを買い、席に着いた。

「あーー。楽しみだなーー! ずっと二人で観たい観たいって言ってたもんね」

 遙日がわくわくしてるのを見て、俺はすごく嬉しい。

 映画が始まると初っぱなから椅子がガタガタ揺れだし俺は内心ビビりながら慣れるだろうと思い、椅子に身を預けた。

 途中後半になり少し遙日の様子が気になり横を見た。

「ぅっ・・・」

 遙日はガッツリ映画の世界に引き込まれてるようで小声で反応しては、俺は少し笑いそうになり必死に止めた。

(はるひ、むっちゃ引き込まれてるなっ・・・)

 俺がついそう思ってると遙日が自分のドリンクを取ろうとしてるのを見て俺はとっさに手を握りたいと思った。

 遙日がドリンクを戻そうと乗せたときに俺はすぐに遙日の手を捕まえた。

「うっ!? まっまさや?」

 少し声を出しながら遙日は驚き俺の方を向く。

 映画の明かりしかないためあまり良くは遙日の顔を見れない。その為、俺は遙日の手を強く上から覆い被さるように握った。そしてすぐに遙日の指の隙間に指を入れ握った。

「うっ・・・」

 遙日の漏れた声を感じながら何度も何度もいろんな握りかたをし、遙日の体温も感じた。

「はるひっ・・・」

 俺がそう呟いた直後に急に椅子が揺れだし、二人のイチャイチャタイムが止まってしまった。

(マジかよっ・・・)

 そう思い、俺は気分を少し下がりながら続きの映画を観た。

 映画を観た後、遙日に何で手を握って来たの? と聞かれ握りたかったからと当たり前な返事をして、俺と遙日は昼ご飯を食べに下の階に行った。

 昼はイタリアンな店に入り人気のサラダとパスタを頼んだ。そして食べながら他愛ない最近のお互いの出来事を話した。最近はお互いにアルバイトや就活で忙しい為、時々夜に電話をしたが、実際に会うのは2週間ぶりで話が広がった。

 お互いに食べ終わって少し話をした後に次は何処に行く? と聞かれ、俺はどうしても遙日と行きたかったデパートの屋上にあるイルミネーションのテラスに行こうと誘った。

 時間はイルミネーションが付いて間もなく、他の人も見ながらイルミネーションと上から街の景色を見た。

「スゴいねっ! まさやっ! むっちゃイルミネーションも綺麗だし街の眺めも最高!」

「そうだなっ。喜んでくれた?」

「うん。ありがとう! 今日すっごく楽しかった!」

「ほんと? よかった。じゃあそろそろ帰るかっ」

 俺は遙日が満足そうにしてくれたのが嬉しかった。二人で駅まで行き、途中までは一緒な為同じ電車に乗った。まだ発車しない時間から遙日が先に降りる駅まで俺と遙日は恋人同士としての話をそれとなくした。

「はるひ、今日はありがとなっ。付き合ってくれて」

「何でだよ。全然俺が行きたかった所にたくさん連れていってくれてこっちがありがとうだよ?」

「そう? 無理してたら嫌だからっ・・・」

「無理してないよっ? お前気を使いすぎなんだって」

 遙日が服を奢ったときと同じぐらいに不満そうに言う。遙日にそう言われ俺は不愉快になった。

(だって・・・)

 正直、俺は結構強引な奴だ。遙日が男なのについ、周りの目を気にせずに恋人っぽいことをしたくなってしまう。それを遙日は嫌で受けているのだとすると凄く申し訳ない気持ちになってしまう。遙日は今、俺を心配してくれているが本心なのか気になってしまう。

 だから俺は不安を立ちきるように遙日に聞く。

「はるひっ・・・」

「うっ? なにっ?」

「俺のこと好きっ?」

「えっ!」

「どうなのっ・・・恋人としてだけど?」

 少し唇が震えながら言った。


「もちろん好きだよっ? フフっ急にそんなこと聞くなよっ」

「じゃあさっ・・・手を繋ご?」

「えっ! 今?」

「ちょっとだけ・・・」

 周りには少し人がいる中、小声で俺がそう言うと遙日は握ってくれた。

「うっ・・・」

 だんだん強く握ってくれてることに俺はついなんとも言えない気持ちになった。

「好きだ・・・ はるひっ」

 他の人には聞こえないように耳元で言った。

「!?・・・・・・俺もだよっ?」

 遙日はビクッと身体を震わせた後俺にそう言ってくれた。少し照れくさそうな顔をして言うか俺はまた耳元で言った。

「キスしたいっ・・・」

「はぁっ!? うっ!」

 遙日がびっくりし声を出したのをまずい!?という表情をしてるのでついもっと耳元で話した。

「キスっ以上もしたいっ・・・。はるひのことむちゃくちゃにしたいっ・・・」

「今言うなっ!」

 遙日がついついからかう俺に怒った。でもまんざら嫌ではないただ照れてる顔をしてるから俺は気分が良くなった。そして俺はあとちょっとで別れる遙日に最後に耳元で言った。

「今度、俺ん家でHしよう?」

「うっ・・・」

 俺は返事を待つように遙日の顔を除き混んだ。

「うっ、わかったからっ。頼むから耳元で囁くなっ! 俺駅着いたし行くなっ。 じゃあなっ!」

 そそくさそうに出て行った遙日を見て俺は一人になり自分の顔に手をやる。

(熱っ・・・)

 結構攻めちゃったかな? と思う恥ずかしさでの熱さと今度会ったらできるんだっ・・・という熱さで俺は気持ちがふわふわになった。