御坂出版物語(仮)

春原@低浮上になります
@SunoharA_aaa

その1

「やっ...やめて、くださいっ!」


強く言うと、雨竜先生は僕の指を離してくれた。時間的には数秒だろうけれど、僕の感覚的には数分もの間舐められている気がした。


「くくっ、アンタ本当今の顔最高だよ」


雨竜先生が指差した方には鏡があった。導かれるように鏡を見た僕は━━━


「アっ...!」


...人に見せられないような顔をしているということだけは理解してほしい。えっと、そのいかがわしいDVDにでてくるような....。


「なぁ、アンタのその顔次に書いていい?」


顎をぐいっと掴まれて雨竜先生の方に顔を向けられる。

重そうな前髪から覗く目は少し目付きが悪くて.....


「きれい...」

「は?」


不思議そうに顔を覗き込まれる。綺麗な緑の瞳な吸い込まれそうだ。


「っ、なあ...顔、近くないか?」

「あっ」


僕は無意識のうちに雨竜先生に顔を近づけていたみたいだ。僕と雨竜先生の間の距離はたった10cm程に近づいていた。


「アッ、あ、すいません!!! つい...」

「いや、言うのが遅くなった俺も悪い。.....あー、今日も泊まっていくんだよな」

「はい、そうなりますね...」

「........部屋、片付けてくる」

「....い、行ってらっしゃい、です」



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