僕と死神さん

カラス コンパス枠
@konpasu2017

17話 芽と死神さん

『結局決まらねぇ〜もうお菓子詰め合わせで良くない?』


『お菓子詰め合わせって喜ばないよ』


『えぇ〜…んじゃ、そっちも提案してよ〜』


『うーん…』


『…あ、文房具屋さん…』


『『あ!そうだ…作ろう』』


『さすが、同じこと思うねぇ〜』


『確かにさすがだね』













「流星…!おいってば!」


「え、あ、なに?死神さん」


「何って…お前が誕生日プレゼント悩んでるから相談に乗ってやってんのに相談してきた奴がボーってするのはナンセンスやで?」


「あぁ、そうだったごめんごめん」


お父さんの誕生日が明日に迫る僕は焦り、死神さんに相談していた。


「ホンマに…やからそんな決まらんのやったら作ればええって」


「って言われても…」


「結局決まらんなぁ〜、もうお菓子詰め合わせでよくない?」


「…え?」


「ん?なんや?」


「い、いや…」


(今になって思うことがある…子守唄も料理も勇者ごっこも子犬も今言ったお菓子詰め合わせだって…たまたま?なの?突然絵の具を持ってきたのもたまたまなの?)


前にあった期間限定のアイスの事があってから気がかりだった。


「ねぇ、死神さん心読めるなら僕の言いたいことわかるよね」


「…………。」


「死神さんは、僕に思い出させるために昔にあったことを再現してるの?死神さんが病室で火をつけた意味がわからなかった。死神さんじゃないみたいだった。それは僕がしたことなの?それとも…僕の思い過ごしなの?」


「………。」


「答えてよ…。僕の記憶の中ではもう1人男の子がいるんだ。いつも一緒にいる…」


(あれ…考えると思い出すものがある)


「人参、ピーマン、トマト…それを使った料理も昔に食べた…よね、僕」


「…………。」


心臓の鼓動がどんどん早くなる。















『全くもぉ〜…また残してぇ』


『だって…嫌いなんだもん』


『サラダもトマトだけ残して…ちゃんと食べなきゃ大きくなれないわよ』


『だって嫌いなんだもん』


『もぉ〜パパもなんとか言ってよ』


『うーん、パパも昔、好き嫌い多かったからなぁ…』


『*♪!_?♡、↑』


『あはは、そういうことだな!そうなら大人になったら食べれるようになると思うぞ』


『…本当に?』


『ああ』


『~♯♯^^…←!』


『うん』


『もぉ〜…みんな甘いんだから…』


『◆●○∀#@$♪♡_$_!!』


『あ!……はぁ、全くもぉ』


『&#$/{¥”]]¥♡◆〒ヽ※』


『あはは!全く仲がいいなぁ』


『もぉ〜パパ…でもふふっ本当に仲がいいわね』


『♯@]〒ヽ@‼▲◆△§●●♀』


『それいいわね!』


『えっ?!やめてよ!!本当にやだから!!』


『ふふふっ』


『あはははっ』













(なんて言ってるかわからない…けど、いつも僕と一緒にいる男の子が僕と一緒にご飯を食べてたんだ)



「…とも、だ、ち…だと思ってた…でも違うんだ」


「…………。」


「…子守唄母さんに歌って貰ってる時も、その子が隣にいた…」


「……………。」


「…僕と、その子は、【兄弟】なの?」


「………。」


「ねぇ…死神さんなら分かるんじゃないの?」


「………。」


「ねぇ、死神さん!!!!答えてよ!!!!」


「……で?」


「…は?」


「…で?なんや?」


「な、なんや…って」


「何を言い出すかと思ったらそんなことかって言ってるんや」


「そんなことって…僕にとっちゃそんなことじゃないでしょ?!」


「僕にとっちゃ…やろ?俺にとっちゃそんなことや」


「な、んだよそれ…」


「ところで、その兄弟とやらはお前がここに入院してから来たことあったか」


「……へ」












(ない…)




(1度もない…)



(お父さんとお母さんがここで兄弟の話をしたことも無い。












ところで、僕は大切な家族をなんで)


「なんで、今まで…思い出せなかったんだ?」


「流星…お前はどうしてここに来たんや」


「ど、うして…って病気を…」






(…違う)

















『流星!!やめなさい!!!』


『きゃ、流星!!やめて!お願い!!』













「あ、…違う、違う違う!!!あぁ、ああぁあああ!!違う!!違う違う違う違う!!!!あぁああああああああぁぁぁああぁあああああぁあああちがぅうううううううううう!!!ちがぁあああああああう!!!」



「りゅ、流星くん?!?!せ、先生…!!先生!!流星くんが!!」


「またか!!最近は落ち着いていたのに!!突然どうして…!?今回は変なのを飲み込んでないか?!」


「お、恐らくですが!!」


「そうか!!全員手足を抑えろ!!」


「嘘つくなぁあぁああああああああぁぁぁ!!嘘つき!!!そんなはずない!!そんなはずないんだぁあああああ!!うぁああぁああああああああぁぁぁ!!」


「くっ…!!子供とは思えない力だな!!」


「先生!!縛るもの持ってきました!!」


「よし、落ち着くまで縛るぞ!!!そっちは頼む!!」


「はい!!!」




(きっかけは突然に…やな、お前が違和感持つのをずーっと待っとった。

俺にとっちゃそんなことや。でも、お前にとっちゃそんなことないんやろ?大切な家族なんやろ?)


「……なら、家族のために現実を受け入れろ!!流星!!思い出すんや!!」


(少しずつ、記憶の種を撒いた。じゃなきゃこうやって暴走するからや…これで何回目やろなぁ暴走してるの見るのは…

1回目は先生が一気に記憶を詰め込んだせいで暴走して、鉛筆やらなんやらを飲み込み手術室ことオペ室に運ばれた。これはここに来て数日のことやった。

俺も正直驚いた…

これまでも何回も検査という名を使いその度に思い出すように先生やナースはしかけたが全部失敗。


さらに、暴走した後記憶が飛んでいつも通りに戻るを繰り返している。無理に詰め込むんじゃあかんねや


流星自身思い出し、自分から真実にたどり着かなあかん。俺はそのためにここまで、記憶の種を撒き、開花するのを待った)


「あぁああ!!あああぁあああああ!!そんなの嘘!!嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘!!あ、あぁあああ!!」


涙を流し叫ぶ流星を


ただただ、死神は見つめていた。








(人生…最後の願いを叶えるために)

著作者の他の作品

🎃HAPPYHALLOWEEN1日だけの特別な時間ハロウィーン人間じゃなくても仲良く出来る

俺は秘密基地から帰る途中変なゴーグルを見つけ、アタリを見つけた。そして、...