僕と死神さん

カラス コンパス枠
@konpasu2017

15話 犬と死神さん

(ふぅ…朝から検査疲れた。その後はまたアイドル好きな子に捕まっちゃって長々と話されるし…疲れたなぁ)


ガラガラと病室のドアを開ける



「クーンクーン」


「あぁ、おはよう」


僕はいつも通りにベッドに寝転んだ。











(……いや、待てよ)


僕はベッドに座り直し、床でてちてちと歩いている。足の短いモフモフしたものを見つめる。


「クーンクーン…キャン!!」


(犬がいぬ…)


僕の足の上をウロウロとしている。

そしてクリクリとした目をこちらに向け、コテッと首を傾げた


(…可愛いけど、なんで犬?どっから来たんだろ?ってか可愛いな…可愛いすぎるな…え?可愛くない?)


「…僕の可愛さにタジタジだねぇ♪」


「?!?!?!喋った?!?!」


「そりゃ、可愛いよねだって僕子犬だもの、ko★i★nu★好きじゃろ?子犬♪」


「………。」


「えぇ?モフる?モフりたい?せやろなぁ〜!もふりたいよなぁ!!!人間はこうすると喜ぶんですよォおおおおおおおおおおおお!!」


「……死神さん」


「バレた?」


死神さんは窓から…。いつも最近窓から登場してるなぁ…ドアってしらないのかなって思いつつ


「いや、こっちの方が死神っぽいやろ?べ、別にドアから入ってあげてもいいんだからね///」


「……(引)」


「それよりもこいつ、誕生日プレゼントにどないや?」


「この犬どうしたの?まさか…ペットショップから?!盗んだの?!」


「んや、おったから連れてきた」


「連れてきたって…誰かのペットだっt」


「その心配はない」


「……。」


(なんか、言い方今キツかったなぁ)


「よーしゃしゃしゃしゃ!!可愛ええのぉおおおおお!!ん?ここがいいんか?ここがいいんでちゅかぁ〜♡♡よーしよしよしよし!!尻尾めっちゃふって可愛ええのぉおおおおおおお!!ああぁ、やばいわ…鼻血出てきそうや…出やんけど」


(めっちゃ撫でくりまわしているし…めっちゃデレデレな顔)


「流星も撫で回してみ?可愛いで?」


「え、あ、ちょ」


僕の膝の上に死神さんはポスンッとのせる。


(か、可愛い…)


僕の顔がへにゃっと歪むのを感じる。撫でると嬉しそうに尻尾をブンブンふる。


「クーンクーン♡♡」


(はぁあぁあぁぁぁぁぁぁ…可愛い)


「せやろぉおおおお?!これやったら喜ぶやろ?」


「う、うん…でも、子犬買うお金なんてぼ…」













『うぉおおおおおおお!!子犬、子犬ぁあああああ!!可愛い!!見てみて見て見て見て見て見て見て!!ここここここここ、これこれこれ!!やばいやばい!!』


『はいはい、わかったよ…』


『…んだよぉ〜、テンション低いなぁ』


『別に…そんなことより子犬なんて買えないよ、そんなお金ないし』


『わぁかってる!…なぁ、ちょっと見てかね?』


『………。』


『あれ?動物好きじゃなかったっけ』


『……別に、動物は好きだよ、でもペットショップとか好きじゃない』


『そうだっけ?前は喜んで行ってたじゃん』


『…狭いゲージに入れられて可哀想』


『………。』


『…見たいなら一人で見てよ僕は待ってるから』


『うーん、いいや!行こうぜ!』


『うわっ!ちょっと、腕引っ張らないで危ないから!』


『えへへっ♪良いところ見つけて喜ぶやつ見つけような!!』













子犬にペロッと手を舐められ、はっ!と僕は我に返った。


「と、とにかく!動物を買うお金僕にはないから!元いた場所に返してきて!」


「そんな…面倒俺が見るから!!買ってもいいでしょ?!マミー!!」


「誰がマミーだ!!」


「だってよ流星…」


「え?」


「お前やない、この子の名前が流星や」


「なんで、僕の名前付けるのさ!!」


「いや、捨てる気無くすかなってな」


「捨てるって」


「ごめんな…流星…流星がこんなわからず屋やと思わんくてな流星…」


「流星、流星言うな!分かりずらい!それと僕が悪いみたいな言い方しないでよ!連れてきたのは死神さんでしょ?!」


「せっかく見つけてきたのに文句ばっか…流星の方が可愛げあるわ、なぁ?流星」


「ワンッ!」


「…ぐぬぬ。」


「よし、行こかぁ流星♪」


「ワンワンッ」


「だから流星って…!!」


(あ、もう窓から出ていってる)


「はぁ…」


僕はふと思った。


(死神さんが見える理由って…確か)













「よし、みんな待たせたな。」

沢山の犬や猫の目の前に死神さんは抱えていた犬を離した。


「いい子で待ってたか?えっと…数は…ふんふんっふん…よし、揃ってるな




麻袋で持ってくんが、俺の基本やけどこの量を詰めるのはなぁ、めんどくさいし俺に着いてこい





あの世のゲートまで俺がちゃんと道案内したるから安心し











来世では、もうこんな辛い思いしない生涯を送れるとええな」


フワフワと様々な色の魂が死神さんのあとをついて行く。


その数およそ1万

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