僕と死神さん

カラス コンパス枠
@konpasu2017

14話 何も無い1日と死神さん

「はぁ…」


「あ!ため息ついたんご!!幸せ逃げたンゴ!!」


「久々に聞いたなぁそれ」


「せやろぉ?たまには言っとかなな」


「そうだね…」


「なんや?元気ないな?」


「まぁね、ちょっと悩み事」


「お父さんの誕生日何しよかなぁ?きゃぴるんるん♪…やろ?考えてることきこえてるんだなぁあああこ、れ、が★(ドヤ度や土や土屋ドヤぁあああ!!さらにもう1つドヤァアアアア!!)」


(何このウザイ生物…初めて見た)



「まぁ、そうだね死神さんの言う通りだよ」


僕は昨日の出来事を思い出した。


(変に焼き付いて忘れられない)


「こ、これは…もしかして、恋ってやつやん?!」


「なんでだよ!!そんなわけあるか!!」


「でへっ♪」


「はぁ〜…何も思いつかないや」


「もう絵は描かんのか?」


「描かないよ、もう描かない!死神さんも見たでしょ…もういいんだ」


「ほぉ〜ん」


「そうだ!!死神さん空飛べない?僕をまた空に」


「何言うてんねん無理に決まってるやろ」



「だよね…夢なら一緒に空を飛べてたのになぁ」


「残念やったな」


(流星は空飛んだことを夢やと完全に信じてるみたいや…)


「役に立たないなぁ死神さん…」


「な、なんやと?!」


「本当に役に立たない…面白くもないし、空も飛べないんじゃ…はぁ」


「言わせておけば好き勝手いいよって!!」


「悔しかったら僕を空に飛ばしてみなよ〜」


「やってやろうやないかい!!表でろや!!」


「いいよ、やれるもんならやってみてよ」


「……っていう茶番はいいか?心読めてるって言ってんのに何しようか丸聞こえやで、俺を激怒させて空に飛ぼうっていう考えなんやろ?そんな人間騙しに俺が乗るか」


死神さんは欠伸しながら背中をボリボリとかいている。


(やっぱだめか…)


「…ん?死神さん、窓の外に何か見えない?」


「…ん?どこや?」


「ほら、窓開けて!あそこだってあそこ!」


「…開けたけど、どこやって」


(…よし!!)


僕は死神さんの背中を押そうとした、夢のようにならないかなという作戦だ



だけど、僕の手は空を切った。


「…お前、おっそろしいことするなぁ!!」


「あ、あははは…」


死神さんは空を飛んで回避、僕は死神さんが避けたおかげで僕の上半身は窓から外に勢いよく出た。危うく僕が落ちるところだった…


「あはは…って笑い事やあるか!!全く…、それに誕生日にプレゼントってそこまでしているもんなんか?」


「そりゃ、1年に1回しかない大切な日だよ?それもお父さんだし何かあげたいよね」


「おめでとぉ〜!!年取ったね!!死への1歩だね★…じゃ、あかんのか」


「だめだよ!!ってか誰に対してもだめだよ!!それ!!」


「人間ってめんどくさいな…」


「めんどくさいって…死神さんだって誕生日プレゼント貰うでしょ?」


「貰わんな」


「え?貰わないの?誰からも」


「まず、誕生日っていうもんがない。他のやつはあるんか知らんけど、俺にはない」


「そんな…」


(それって何か…寂しくない?)


「寂しい…?寂しいっていうのも俺にはよくわからん。それって必要なことなんか?わからんな」


(なんだか、死神さんがイラついてるように見える…)


「別にイラついてへん」


眉間に少しシワを寄せる死神さんは明らかに不機嫌だった。


「まぁ、俺のことはどうでもええ。それも必要なことじゃないしな」


「な、そんなk」


「俺が適当に探して来たるわ。なんでもええやろ?」


「あ、ちょ!!死神さん…」


(…空飛んで行っちゃった)


僕は前に出ていた上半身を部屋の中に戻し、ベッドに腰掛けた


(わからない…っか…。誕生日がない…寂しいがわからない…。本当に分からないのかな?


僕ならきっと寂しい…死神と人間の考えの違いなの…かな?)


















『な、今度誕生日だなぁ!!何欲しいって頼んださ?』


『え、新しい本…』


『えぇ?!また本?!去年も本だったじゃん!!二人で遊べるの頼んでよォ…』


『前の誕生日に二人で遊べるの買ってもらったけど、直ぐに飽きたじゃん!もう僕は僕の欲しいものを頼むよ』


『えぇ〜…だって直ぐに飽きちゃうんだもん』


『はぁ…』


『ちなみにぃ〜♪』


『別にいいよ、言わなくて』


『え?!なんで?!言いたいことわかったの?!』


『わかるよ…、流れ的に別に言わなくていいし、僕本読んでくる』


『えぇ〜!聞いてくれてもい〜い〜じゃぁああん!!』














(……また何か頭が)


僕は痛む頭を押さえた。



(寂しい……。僕も昔、寂しいって気持ちあったのかな、今は…ある。

でも昔は?)


「……うっ!!」


考えようとするとさらに頭痛がした。


僕は考えるのをやめ、ベッドに寝転んだ。




その日、死神さんを待っても帰ってくることはなかった。

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