指揮官さんには俺の声が聞こえない

犬山ポチ💎10305
@QJRI_KT

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―9―


アプリが消えてからどのくらいたっただろう


相変わらず、俺の目の前には暗闇しかない


暗すぎて、自分の体もどうなってるのかわからない


不安になる


けれど、そんな時にあの人の顔が頭に浮かんでくる


もう二度と、指揮官さんには会えない

分かっている



けれど、また…会えるなら…





「よっし!準備OK!」



指揮官さんの…声が…聞こえる…?

ここは…指揮官さんの部屋…?



「では、

正義くん、誕生日おめでとう!」



「…!指揮官さん、なんで…!?

俺は消えたはずじゃ…!」




「う…

アプリはサービス終了しちゃったし、


皆ワヒロから離れちゃったし


寂しいけどさ…


けどさ…」



「正義くんには私すっごい元気もらったし、


色んなこと考えさせてもらったし、


「こんな人になりたいな」


って目標も持てるようになったし、




…んー、色々ありすぎてまとめられんないや



とにかく、すごく正義くんに助けられて

今の自分がいるんだ


だからすっごく感謝してるの」




「今までもそんな感じで私にとって大事なキャラがいて、

これからもきっと増えてくと思う



増えてく分、正義くんのこと思い出す時間が減るかもしれないけど



でもそれでも、私にとって大切な時間の1部だったことには変わらないし、


ふとした時に思い出してまた勇気づけられたりして


これからも助けてもらうかもしれない


だから…これからもよろしくね」



「…っ指揮官さん、俺は、あなたが指揮官で…ほんとに良かった…


好きだ…指揮官さん

これから先も、ずっと…」



「……あれ、

なんか、涙出てきた…どうしてかな…


なんかわかんないけど、すっごく嬉しい…


…歳かな…?」







「指揮官さん、ありがとうございます


また、呼んでください


必ず会いに来ます」



静かに寝息を立てる指揮官さんの頭を撫で、

俺はまた静かに消えていく



でも、それは、以前とは違う心地良さがあった






指揮官さんには俺の声が聞こえない

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