愛してるから離さないで

星空いのり
@hoshizora_BL

Life,5 やっぱり女って


気づいたら、ホテルの前に立っていた。

そこはいわゆるラブホってやつで

男女が不純異性交遊をやる場所なのだが。


ほんの数分前、俺が最終的に着いた場所はここで周りはホテルばっかりだった。


居ないかと確認した時ちょうど俺の最高真ん前にあるホテルに2人が入っていくのを見た。


夜弥の方に手を置き何か話していた。その時はなんだが気持ち悪くなった。


その時俺は叫びたかったけど周りの観衆が気になって叫べなかった。


苦虫を潰したような顔をして、俺はその場に立ちすくした。




そこで俺は5分くらい立ち止まっている。

これこそ観衆がの目を引いてしまうんじゃないか。馬鹿なのか俺。


此処で出てくるのを待ち伏せっていう手もあったかもしれない。でもそれは俺のメンタルがやられる。いろんな意味で。


「まぁ、夜弥がやばいことをしてるってことは確認できたからまた明日聞いとくか、……」


ボソリと呟いたその言葉は直ぐにのみ込まれてしまう。


未だ胸がじわじわとむず痒い。

夜弥があんなことしてるなんて、……まだ分からないけどそれは嫌だなって思った。


腕を組み壁にもたれ掛かる。少しだけ夜弥の顔が見たくなった。

だけど今あいつの顔を見てるのはたった一人。


あの長身の男だ。


あーくそ。何であんな奴らのこと気にしてんだよ。


これ以上この場にはいてはいけないような気がして、足速にその場所を離れた。








_______



次の日、俺はいつも道理の朝をすごした。鳴呼と喋って、女子から盛られて。


普段のことが何だかつまらなく感じた。多分夜弥のことが気がかりでしょうがないんだと思う。


でもあいつは教室には来ないから俺がお昼に屋上に行かなければならないんだ。


早く行きたい。会って昨日のことを話してもらいたい。


そんな気持ちがどんどん溢れていた。


「り……」


「りょ……や」


「涼夜!!!」


えっとあほ面な顔でアホみたいな間抜けな声を出してしまった。


「えっ、あっ何?なんか言った?」


どうやら鳴呼と話していた途中で

夜弥のことを考えすぎてしまったようだった。


机にペターと体をくっつけて俺の顔を見る鳴呼は「なんでぼーっとしてんのさ!」と怒った声で言っていた。


「涼夜がぼーっとしてるのになんて珍しいねぇ?」


と、鳴呼と俺の会話にとある女子が入ってきた。いつも俺に盛ってるリーダー的存在。南百合花だ。


「なんか悩み?あったら聞くよ?」


わざとらしくシャツを第2まで開けて俺に近づき谷間を寄せる。

俺こーゆー系の女子1番苦手だ。

なんかうぜぇ。


「いや?悩みなんてないよ。ちょっと考え事してただけだよ。」


いつもの営業スマイルを送り返せば「なんだぁ♡だったら大丈夫だねぇ、!あっそうそう今日一緒に帰らない?友達からの日直だからさ!」


上手く流れを作って俺と一緒に変える口実を作った。なんだっけ?抜けがけは禁止なんだよな。

でもそれ、こいつが決めてたわ。


「んー、でも抜けがけ禁止なんでしょ?さすがに2人では帰れないかな。」


言葉を柔らかくして返す。

そうすれば大体の女は帰っていく。でもこいつしぶといからそう簡単には……


「そっかァ……そういえばそうだったね!もうすぐでまきこんじゃうところだったね!ごめんね?」


手を合わせて上目遣い攻撃。これは男子がおちるやつだな。

俺はならないけど。


何だか鬱陶しくなって「いや、大丈夫だよ。俺用事あるからもう行くね」とそのまま会話を切らせた。


鳴呼はその後ろを着いてきて「あの女すごいね」とケラケラ笑っていた。