Fate/Recapture(二次創作)

夢夢夢
@eringi192514

Fate/Recapture ‬Day Ⅰ-9-


北神グループ3階-マイルーム-


詩乃は自分用に用意されたマイルームへ向かうと、中ではアーチャーが待機していた。


「おや、マスター。戻られましたか。」


「うん。ただいま。」


そういって詩乃はマイルームのベットに腰掛けた。


「……なんか、とんでもないことに巻き込まれちゃったなぁ。魔術師じゃないのに…。聖杯なんてさ…」


「…そうですね。疑問を持つ気持ちはお察しします。」


アーチャーはそう言って隣に腰かける。


「ですが今は休息が大切です。突然の街の崩壊。ましてや貴女は怪我をしているのですから。」


「それもそうか。でも、外から連絡取れないのは不安だなぁ。……詠兄……。」


「…うたにぃ?とは、身内の方ですか?」


「…うん。浅葱詠乃(アサギウタノ)って言って、私のお兄ちゃん。2人でずっと暮らしてたの。


12月の最初から、イギリスに行ってて今は留守なんだけどね。


…寂しいけど、今思ったら、イギリスに行ってて良かったかも。」


「確かに、今の東京の凄惨な光景を考えれば…ですね。


ともかく、明日からこちら側の活動は激しくなるのでしょう?


休めるうちに休んでおきなさい。生き残りたいのでしょう?」



「…うん。そうだね。


……明日には…………何か変わるかな。」



「貴女が諦めなければ、道が見えるでしょうね。」



アーチャーは詩乃を見つめたあと、目を伏せただ、おやすみなさいと声をかけ、静かに霊体化した。



_______



「…しぃちゃんも生きててよかった。

……でも、やっぱり怖いよ。いきなりこんなこと。」


「心配すんなってマスター。あんたが死ぬことはまずねぇからよォ。


明日から本番だぜ?ほら、寝ろ寝ろ!」



「わ、わかった寝るよ~!……おやすみ、アサシン。」


-明日には、全部夢だったらいいのに-



彼女はアサシンに押し付けられた布団をかぶった。



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「……。」


「浮かない顔だな。マスター。」


「 あぁ、ランサー。少し、聖杯戦争について調べていたんだ。生存することが条件、なんて形式、今までになかったから……。」


「…。貴様は確か魔術師であるのだったな。初の事例である此度の1件は、だが若い貴様らにとっては、理解できない次元だろう。私も把握しきれていないのは事実だ。

だが、休める時に休息をとらねば、戦いには備えられないぞ?

年長者の助言は聞くものだ。」


「あぁ、そうだな。休むよ。ランサー。」


-明日には、この聖杯生存戦がなんなのかわかるだろうか-


彼はそっと本を閉じた。


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「さて、キャスター。もう休んでいいよ。」


「……ちゃんと薬品棚は片付けたのですか?」


「ちゃんと片付けたって…!だからメジェドは出さないでね……!!」


「……ふむ。よろしい。では休息を許可します。おやすみなさい、同盟者。」


「あぁおやすみ、キャスター。」


-明日は誰も、犠牲になりませんように。-


眠い目を擦りながら、彼は薬品棚を閉めた。


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「あらおかえりなさい雪菜!会議はどうだったの?」


「…………普通。」


「あらそう?でももう夜は遅いわ。はやく寝ましょう。


明日は忙しくなるのでしょう?」



「……うん。……おやすみ……ライダー。」


-明日は世界はどう崩れるのか。-


彼女はただ目を閉じた。

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「あ、おかえり、ハヤト。」


「よ、ちゃんと休んだかバーサーカー。」


「うん。ショクイン?のひとたち、みんなやさしかった、から。」


「……そうかよ。明日から本格的に動くぜ。サーヴァントとはいえしっかり休んどけよ。」


「……うん。わかった。ハヤトはやさしいね。」


「……言ってろ。」



-明日には、どうなってたっていい。ただ、俺はやることをやるだけだ。-


彼は窓の欠けた月を見つめた。


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「…私は、この聖杯生存戦で、『生き残らなければならない。』必ず。」



「…お前はそこまでして聖杯を求めるか……。何を願うつもりだ。」



「貴様には関係の無いことだ。セイバー。貴様がいくら『王』であれ今はサーヴァント。マスターへの詮索は慎むのだな。」



「……フン。どこまでも食えぬ男だ。」



「……。私は生き残ってみせる。たとえ何を犠牲としてもな。」



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聖杯生存戦

終結まで、あと6日。






‪Fate/Recapture ‬Day Ⅰ 完



……To be continued