Fate/Recapture(二次創作)

夢夢夢
@eringi192514

Fate/Recapture ‬Day Ⅰ-8-

北神グループ-2階 廊下-


詩乃と医務室で別れた後、アーチャーはただ、廊下を歩いていた。


元来、マスターであれ、必要以上の関わりを持つことは好きではない彼は、1人で廊下を歩きながら考えていた。


自分が呼ばれたこの聖杯生存戦。


本当に生存するだけで聖杯が手に入るのか……?

なにか裏があるのではないか。


何故東京全体を巻き込む必要があるのか。



疑問は尽きない。ともかく、今はこの場を視察して、マスターが安全に過ごせるか見極めなければならない。



アーチャーは突然立ち止まると、何も無い空間に向かって呼びかけた。



「……気配遮断を使って、ずっとついてきているのは分かっていますよ。…アサシン?」



すると床に向かって影が落ち、筋肉質な男がニマニマとした顔で現れた。



「よくわかったなァ。流石弓兵っていったとこか?しかもクラスまで当てちまうとは、オニーサン相当だな。」



ニヤニヤと、どこか不快感を覚える笑顔を崩さない男…アサシンはそういってアーチャーに近づいた。



「…此度は殺し合いではないのでしょう?私を始末する理由など、無いに等しいと思われますが?」



「なァに、1番最後に来たサーヴァントだからよ、ちょっクラ顔見に来ただけだよぉ。」



「……ふっ、どうだか。」



「ま、主に手を下すようでありゃ、味方であれ殺すけどな。」



アサシンのその視線は笑顔とは裏腹にギラりとアーチャーを睨みつけているように見えた。



「こけ脅しはそのあたりにしておけ、アサシン。」


すると反対側から凛とした女性の声が聞こえ、カツカツとヒールの音を立てながら姿を現す。


すらりとした体が特徴的な髪の長い女性だった。



「おっと、ランサーの姐さん。わりぃわりぃ。ちょっと遊びがすぎたな。」



「…全く。初めて目にかかるな、アーチャー。私はランサー。マスター桐生聡のサーヴァントとして限界した。

よろしく頼む。」



「えぇ。よろしくお願い致します。」


アーチャーとランサーは握手を交わした。


「…そう警戒の色を見せるなアーチャー。私もこのアサシン同様、顔合わせに来た程度よ。」



「……。」



「それに、今私達は戦う関係ではない。此度の私達はマスターを栄光へ導く役割だ。無駄な警戒心は捨ててもらおう。」



「…確かに、味方にまで気を張るのは些か疲れますね。しかし、この聖杯生存戦に、私は疑問点しかありませんが。」



「そりゃぁ今までに例がねえってんならそう思うだろ。」



「だが、今考えたところで、始まったばかりでは答えなど出るはずもない。今は私たちに与えられた役割を果たすのみだ。」



ランサーは声の色を変えることなく言い放つ。


確かに、今考えてみても答えは出ないだろう。何より情報が少なすぎる。


「さて、私はマスターの所へ戻る。ではな。」



「俺もそろそろ主のとこへ戻ろうかなァ。じゃな弓兵!」



ランサーとアサシンはそういって去っていった。



「……。はぁ。」



…アーチャーは気配が去ったことを確認してため息をつく。



明日から忙しくなりそうだ。



そういえばマスターは今頃治療を終えた頃だろうか。



そんなことを考えながらアーチャーは一足先に、詩乃専用に設けられたマイルームへ戻った。





……To be continued