Fate/Recapture(二次創作)

夢夢夢
@eringi192514

Fate/Recapture-Day Ⅰ -2-


今から始まるのは、聖杯戦争によるは殺し合いではない。


それは聖杯による「試練からの生還」

である。


選ばれたマスターはサーヴァントを携え、今から七日間、地獄と化した都市を生き抜かねばならない。


生き残った者は人数に関係無く、聖杯の恩恵を受けるものとする。


(英霊召喚アプリケーション「Mebius」『概要』より)



新宿駅 改札前


オートマタの襲撃から解放され、私は電車からなんとか抜け出すことが出来た。


電車の中で助けてくれた彼も一緒に。

彼の事は、追って先程聞いたばかり。



彼は「アーチャー」。サーヴァント階級第3位の英霊。



お父さんから魔術のことを度々聞いたことがあるが、魔術の道には興味がなかったので何がなんだか分からない。



何気ない日常が、こうも簡単に非日常に変わっていく、容易に受け入れるのが難しい。



そして右手には赤い刻印。

彼の説明曰く、この刻印は「令呪」といって、

何でも、「サーヴァントである英霊に3回限り自由に命令できるもの」らしい。



そして疑念はもうひとつ。



それは私のケータイのアプリケーション枠に突如組み込まれた。「Mebius」というアイコン。



開けば、聖杯による試練を生き抜き、願いを勝ち取れとのこと。



____生き残るって……どうゆう事?



「言葉通りでしょうね。」



私のつぶやきにアーチャーは切り返す。




「つまり、この戦いは『聖杯を巡っての殺し合い』ではなく『聖杯による生存戦』と言うことです。」



「てことは、その聖杯戦争ってやつみたいに、人と……サーヴァント?同士で殺し合いをしなくていいの……?」



「しかし、人畜無害なただの人間も被害に遭うでしょうね。先の電車の出来事のように…。」



私はついさっきの電車の出来事を思い返す。



突然の出来事とはいえ私は殺されてしまった人を見捨ててしまった。



___もしかしたら救えたかもしれなかったのに。



目に見えて落ち込む私を見て彼は一瞬申し訳なさそうな顔をしたあとわざとらしく咳払いをし、



「兎に角、今は単独よりも、他のマスターとサーヴァントにいち早く合流し、団体行動を図るべきかと。」



「そうは言っても当てがないし…。」



それに何を隠そう、



「『誰かに連絡しようとも手段がないよ。』」



実は先の電車の出来事から、『Mebius以外の全アプリケーションが動かない』のだ。



無論メールも打てないし、電話もできない。



この広い東京内から他6人のマスターを探すのは、どう考えても無理な話である。



「万策尽きましたか…仕方がありません。効率が悪いですが、魔力反応を感じて他のマスターを捜すしか……。」



アーチャーが最後まで言いかけようとした瞬間。



Pipipi……Pipipi……!


【Mebius】

アサシンのマスターから着信が来ています……。

アサシンのマスターから着信が来ています……。



突然ケータイから着信のアナウンスと同時に無機質な着信音が響く。



私はアーチャーと目を合わせ、



「足で稼ぐ必要はなくなったね。アーチャー。」



と、笑みを見せると、少し小っ恥ずかしい様子を見せ咳払いをした後。



「どうやらそのようですね。」


と言って見せた。



__あれ?この人案外可愛い人……?


なんてことを思いながらも着信に応じ、スマートフォンを耳に当てる。


「あぁよかった出たぁ!アーチャーのマスターさんですよね!生きてて良かったです!」


スマートフォンから聞こえた可愛らしいソプラノの女性の声に、私は一瞬目を見開いて驚いた。




……To be continued