Wizard

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@keyapple_0624

ビッケブランカ

私は、沙倉 夢。21歳。


専門学校を卒業して、某有名音楽事務所に就職することになった。アーティストのマネージャーをしたかった。



だけど、臨時のマネージャーをやることになった。

臨時だなんて…、ちゃんとしたマネージャーがやりたかったのに……。




「沙倉さん!この日のマネージャーお願いしてもいい?」



この人はアーティストとマネージャーを支える部所の先輩。



「あ、はい!担当のアーティストは誰ですか?」


「んーとね、ビッケブランカだったような…」


「ビッケブランカさんですか…。わかりました!」



私は、すぐに手帳を出し日付とアーティスト名を書いた。ビッケブランカって名前聞いたことないな…。あとで調べてみよう。


マネージャー当日。

ビッケブランカさんと関係のある方々と挨拶をし、今日のことについて話し合いをした。

「おはようございます。今日はマネージャー違うんですね」


ビッケブランカさんは、モコモコした上着を羽織り、大きなリュックを背負って、眠そうな顔をしてきた。


「おはようございます。臨時マネージャーを務める沙倉 夢です。今日1日よろしくお願いします」


私は深々とお辞儀をした。


「沙倉さん。こちらこよろしくお願いします」


ニコッと笑い、軽く握手をした。

めっちゃ手ふにふにだな…。


今日の予定は、MV撮影らしい。なんかいろんな所に移動するから1日で終わるかわかんないと監督の人に言われた。1日長いくなるな…。今日の動きについて考えてた。


「眉間にシワが寄ってますよ?どうしたんですか?」


気づいたら、ビッケブランカさんが目の前にいた。


「あ、大丈夫ですよ!心配しないでくだい!」


「もしかして新人?」


「まぁ、そんな感じです」


「そうなんだ!そんな緊張しなくてもいいよ」


ビッケブランカさんは、いつもニコニコしていて、とても話しやすく、優しい方なんだ…。ビッケブランカさんといろいろ話してたら撮影の時間になり撮影場所へ向かった。



休憩時間は、次の撮影場所の確認や衣装の確認をした。

私は、他に特にすることなかったのでスマホを開いた。


"マネージャーどう?いい感じ?上手くやれてる?(*^^*)"


先輩からLINEが来てた。


私、上手くやれてるのかな…。




長いMV撮影も終わり、ビッケブランカさんが戻って来た。


「お疲れ様でした」


「お疲れ様でした。これから何かありますか?」


「何もないです。どうしましたか?」


「いや、その、CDを渡したくて笑」


「はい…」


「これ聴いてみてください」


彼から渡されたのはCDサンプルのような感じのものだった。


それには、"Wizard"と書いてあった。



魔法使い…?