GOD EATER

赤狐@夢垢
@akakon4x_yume

未来計画

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見た事もない装置が部屋を埋め尽くす中、良く見かける人物がいつもの笑顔で迎え受ける。



「やぁミカゲくん。第一部隊隊長として忙しいのに時間を割いてもらって悪いね」



表情と声はいつも通りだが、手元とそれに操作されているであろう謎に動く機械が気になる。



「そこはまぁ大丈夫なんですけど…、どう言ったご用件で?」


「いや、なに。以前君の感応現象について少し話した事を覚えているかい?」



何となくそんな事を言われたような気がする。

アリサを目覚めさせた時か、リンドウを奪還した後か。記憶は定かではないが、自分の感応現象を応用して何か出来るかもしれない、と言っていたような気がする。



「ぼやっとですけど、覚えてますよ?」


「覚えてないみたいだね。難しい専門的な話になるかもしれないから、ザックリとした形で説明するよ」



まぁ座って

サカキ博士の目の前にある椅子に着席を促され素直に席に着く。机に置かれているバインダーに挟まれた資料を数枚捲りながら、視線は資料に落としながら話し始める。



「アリサくんを目覚めさせて、リンドウくんの神機と対話し、具現化した神機と共に戦いアラガミになってしまったリンドウくんを救出する事が出来た。

これは異例だ、異例過ぎる。まずアラガミになってしまった神機使いを人に戻すなんて、アラガミが出現してから数十年聞いたことがないからね。

まだ詳しい研究が進められていない新型だから、私達研究者も手探りの段階なのだけれども、キミのその感応現象は"広域"と言っても良いのではないだろうか」


「広域、ですか。別に私自身、視界が広いとか遠くの音が良く聞こえたりなんかしませんよ?至ってフツー」


「うむ、普段の生活の中で君自身が自覚することはないだろう。キミの広域は自分を中心としたものではない。"人や物の声を聴く"と言うのはどうだろうか?」


「私に聞かれましても」


「まぁそうだよね」



机に置いた資料を一枚捲る。

そこには極東支部に入った当初の自分のデータが記載されていた。そこにはシックザール前支部長の印も押されていた。



「ミカゲくんの力が広域だと仮定していると、私はとても合っているような気がするんだ」



資料に目を落としたまま、過去を振り返ってどこか懐かしく目を細める。



「閉じてしまったソーマくんの心を開いた事、トラウマを抱えたアリサくんを救った事、バラバラになりかけていた極東をキミの行動と判断でより強い絆で再集結させた事、リンドウくんの神機、レンくんが見えた事、アラガミになりかけていたリンドウくんを救った事…。

どれもキミが隊長になってからの事が多いんだ。キミが隊員から隊長になって、周りを見て、気を配って行動して。そんなキミの潜在能力が感応現象に大きく影響したのではないだろうか」



自分自身自覚は全くない。この極東に来て日も浅く、神機使いとしてはリンドウやソーマと比べるまでもなく、まだまだ新米同然だ。

そんな自分が出来る精一杯の事を今までしてきただけ。



「その想いが力を与えたんじゃないのかな?」



顔を上げるといつものサカキ博士。どうやら顔に出ていたようだ。



「それで…百々のつまり本題って…」



まるで今思い出したかのようにポンッと手を打ってみせる。



「そうだったそうだった。ミカゲくんに来てもらったのは他でもない、その感応現象を技術に出来ないものか実験してみたくてね」



手元のモニターを起動して、何かを打ち込み始めたサカキ博士を横目に、自分でも意識して使うことが出来ない感応現象を果たして技術に取り込めるのだろうか。



「実験に失敗は付き物さ。その失敗をどう活かすか。それが大事なことなんだよ」



今日の自分はどうやら良く気持ちが顔に出ているようだ。自分の頬を触ってみる。別に口角が下がっている訳ではないのだが。



「その…私の感応現象を使ったら将来的にはどんな事が出来るよ雨になるんですか?」


「うーん、そうだね。察知…広く仲間に情報を伝達出来る…つまり、オペレーション技術は今より飛躍的に上昇するだろうね」



ペンを軽く一振りするサカキ博士は新しい玩具を見つけたような、そんな感じだった。



「今のオペレーション技術は、ミカゲくんも知っての通りだろう?」



いつ何処に現れるのか判らない、討伐対象ではないアラガミの複数乱入等常に落ち着けない。

死角から現れるアラガミから自分の身を護る為だけならともかく、仲間を護る事も精一杯の状態だ。



「いつ、何処に、後何分で現れるのか…ここまで詳しく判るようになるんですか?」


「それは…やってみないと判らないよ?」



挑発的な笑みだった。拒否されるとはさらさら思ってもない余裕の笑み。



「時間が掛かるかもしれない、それでも良いかい?」



やってやる



「それで…皆の負担が少しでも減るのならば」