GOD EATER

赤狐@夢垢
@akakon4x_yume

誓い

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リンドウが死んだ。

あいつだけは死なないと思っていたのに死んだ。

やはり人間は脆い。


アナグラの奴等皆が動揺や悲しみに暮れていたのに、あいつは…ミカゲだけは乱れなかった。

それは隊長に任命された責任か

或いは何の感情も持ち合わせてはいなかったか


考えるだけくだらねぇ、と思い目を閉じた。


暫くしてどこかの部屋の扉が開く音が聞こえた。

…誰だ?こんな夜中に。


夜中に任務なんてことも良くある。

判ってはいたが気になって部屋を出てみた。


エレベーターの前に立っていたのは



「ミカゲ…?」



いつもの、戦闘の時と変わりない服装でエレベーターの到着を待っていた。



「…ソーマ?」



振り向いたミカゲに声が詰まった。



「お前…っ」



何も感じない


虚無


そんな言葉が良く合う表情をしていた。

けれど、どこか泣き出しそうな、そんな顔。


驚いた。

いつも溌剌としていて、こんな俺にでさえも任務が終わると「お疲れ様」と言って笑顔を向けてくるコイツが。



「…任務、か?」


「任務…?任務…じゃ、ないよ?リンドウさん…迎えに行かないと…」



は…?何言ってんだ、こいつ…。



「お前…何、言ってんだ…。聞いてなかったのかよ…。リンドウは、死んだんだ」


「リンドウさんは生きてるよ…。また、普通な顔して私達の前に現れて…」


「チッ…、好い加減にしろよ、お前!」



いつまでも妄言を吐くミカゲの腕を掴んだのと、エレベーターが到着して扉が開いたのは略同時だった。



「リンドウは死んだ!もう、居ねぇんだよ!第一部隊の隊長がそんなんだったら…、っ!?」



エレベーターの灯りに照らされた#ミカゲ#が


泣いていた。



「まだ…信じられないよ…。死ぬなって教えてくれたのは、リンドウさんなんだよ…?」


「っ…それでも、リンドウは」


「ねぇソーマ、私これから誰を頼れば良いの?何も…自分の事でさえ何も判っていないのに…っ!」


「あっ、おいっ!」



突然ミカゲの体が前に倒れそうになったから思わず腕を伸ばして支えた。



「#ミカゲ#…?」



呼んでも反応がない。耳を澄ませると規則正しい呼吸が聞こえてきた。

頭が混乱し過ぎてショートしたんだろう。それ程までにミカゲは追い詰められていたと今知った。


普通の顔してるから

皆に笑顔を向け続けたから


俺達は#ミカゲ#を強い奴だと思い込んでいた。



(けど、こんなにも脆かったんだな)



体を抱きかかえると軽すぎる体重に目を開いた。これじゃあ、いつも振り回してるバスターの方が重いんじゃないかと思うくらい。


少しでも力を加えたら壊れてしまそうで。

こんな折れそうな体で、自分の何倍もあるアラガミと戦ってるのかと思うとゾッとする。



─ねぇソーマ、私これから誰を頼れば良いの?─



(気に喰わねぇ…)



誰を頼れば良い、だと?


ミカゲの部屋に入って、ベッドへ寝かせる。

頬に伝った涙の後を親指の腹で拭い、コイツの顔を見て、誓った。



「俺が…居るじゃねぇか…」






*****

(この小っせぇ新米リーダーの背中は、俺が護ってやる)