『restart』

『restart』⑦

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[予期せぬトラブルで小さな血管が傷つき脳梗塞が起き、

その影響で左半身が麻痺しています。命に別状はありませんが

麻痺の回復がどの程度できるかわかりません。長期間のリハビリが必要で、

ゼロではないが一年を越えたらそれ以上は回復が不可能かと]

突きつけられた現実は予想以上に厳しいものだった。

病状が安定すれば自宅近くの病院へ転院することになるので、

今は治療とリハビリに励むしかなかった。

○○は泣きながら高圧酸素治療を受けていた

翌日から自宅へ戻るので一人にしてしまうかおるが心配でならない

「辛いと思うけど、リハビリ頑張ろうな。ずっとそばにいてやれなくてごめんな」

看護師さんたちの励ましもあり、気持ちを入れ替えてリハビリを頑張ると言ったかおるに

「そばにいられない間、頑張れるおまじないな」

と額にそっと口づけた


その後、治療とリハビリを続け、回復期リハビリテーションが可能な病棟のある

転院先を探したが、とりあえず二ヶ月間入院が確約された急性期病棟といわれる

ものがある病院へ転院した。

そこで偶然にも遠縁の親戚がリハビリの担当となり、厳しくも日々熱心に対応

してくれていた。

自宅からも近く、時間を見つけては病室へ顔を出し話を聞く

『ねぇシゲくん、あのリハビリの先生さ長身でイケメンだけど、超意地悪くてさ~

悪魔って呼んでやったよ(笑)』

「ひでぇな、確か俺の方の親戚なんだろ?程々にしとけって(笑)それにイケメンって」

『えっ、もしかして妬いてるシゲくん?』

術後は治療もリハビリも相当辛い状態で泣いたり痛みに耐えられない夜もあったらしいが、転院後は以前よりも柔らかい表情になっている

『ばーか、そんなんじゃねぇっつーの、調子にのんな!』

笑って話せるようになったことは嬉しいが、一つ気がかりなことが・・・

「☆☆のことなんだけど《暖かくなったら、母ちゃんと動物園に行きたい》って。

最近は母ちゃんと言わずにわがままも少ないんだよ」

そろそろ母親と合わせた方がいいと思い話を切り出すと

もう一ヶ月近く娘と会えなくて悲しいのと、以前の体と違う母である自分の姿を

見せていいものかと言い知れぬ不安がこみ上げ、

かおるはタオルで顔を隠し、すすり泣いた

顔を近づけ、頭に手を置き

「☆☆の様子を見ながら連れてくるから、きっと大丈夫だよ」

泣き止むまで頭を撫でタオルを押さえている手にそっと手を重ねた


ラジオを昔からよく聞いてはメール投稿していたかおるは、

入院前に手術のことをコミュニティーFMの番組に報告していた。

自宅近くの病院に転院したことをまたメールで報告したら、

その番組のパーソナリティが

【よく生きて帰ってきた!!】と言って

Mr.Childrenの「蘇生」をかけてくれたそうだ

~♪

そう何度でも 何度でも

僕は生まれ変わって行ける

そしていつか捨ててきた夢の続きを

暗闇から僕を呼ぶ

明日の声に耳を澄ませる

今も心に虹があるんだ

何度でも 何度でも

僕は生まれ変わって行ける

そうだ まだやりかけの未来がある


エールを贈ってくれた嬉しさと、

自分の中の思いが交差して

涙が止まらなかったと後で聞かされた。

家族や知人だけじゃなく、いろんな人たちの支えが

かおるの明日への一歩を強く後押ししていると感じた。