散った雪の華がまた咲く日まで

にゃるる
@nyaruko_12

一章

 体育館で集会が行われている中、また七霧学園に住み着く妖怪たちも人間に化けて参加していた。


「んで、集会に参加しねぇとなんねぇんだよ」


 退屈そうにつぶやいたのは、見た目は不良に見えるが妖狐のザクロだった。

 冷たいだの、ガラが悪いということで、人間たちからは避けられている。


「転入生が来るみたいだよ」


 そんなザクロに悠々とした態度で、話しかけたのは蛇の妖怪のイリヤだ。


「あ? 転入生?」


 初見だったらしくザクロは首を傾げる。

 そんな中、噂の転入生がステージのマイクの前に立った。

 シャリンッ──妖怪たちの耳許で鈴の音が聞こえる。


「はじめまして。転入生の雪影《ゆきかげ》凛華りんかです」


 美しい黒髪。端麗な顔立ちに白い肌。

 

 ──水色の瞳の少女。


 その場にいた妖怪たち7人が、少女の姿を見て、驚いたように目を見開く。

 

『……ユキナ』


 口を揃えある名前を小さくつぶやく。

 だが、ハナヲだけはそのあと「信じられない」と、訝しげに見つめていた。


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