黒と白

ルーフス@低浮上を極める
@Seto_Kurona

理由

まだ俺が、ソロで活動していた頃。

相方を探し始めたきっかけは、親父に言われたある一言だった。

ー「お前、一人で歌ってて寂しくねェか?」ー

ちょうど俺が音楽を始めたのと、ハウスの手伝いを始めたのが同じくらいの時期だったこともあって、裏からライブを眺めている俺を見て、親父はいつもそう思っていたみたいだ。

内ぐるみのバンドの人たちはみんなグループで、最低で二人、多いと六人のメンバーがいた。

新人の俺を、知り合ったばかりでもみんなが応援してくれた。けど、親父みたいなことは誰にも言われなかったから、初めて言われた時は何かが心に刺さったのを今でもしっかり覚えている。

それから三日くらいは悩んだけど、やっぱり今までを思い返したり、そういうことを意識してからライブを見ると、俺もやっぱり一人は寂しいと思ったんだ。

あともう一つ悩んだことがあったけど、それはまぁ、組む人数だった。大勢でワイワイやっても、まず賑やかなグループになるし、俺にとって何より魅力的だったのが、挑戦できる楽器の数だ。だいたい三人くらいがちょうどいいバンドのメンバー数だって親父には習ったことがある。二人がギター、一人がドラムっていうのがバランスいいらしい。だからそれ以上いるってことで、いろんなことに挑戦できる気がした。

それでも、今二人だけでやってるのには理由がある。

俺の好きだった二年先輩の五人グループの「Don’t walks 」っていうバンドが、解散したからだ。納得いかなかった当時の俺は、解散の理由について結構本気で調べてた。そんで知ったのが、メンバーがケンカしっぱなしで、目も合わせないくらいに仲が壊れてたってことだった。

そんなの聞いちゃったら、俺なんかが真似しようとしたら一瞬で潰れるだろうな〜って思ったのが一番の理由だ。あともう一つは、別に後からでも人数は増やせるしなっていう魂胆(笑)。

まぁでも結局、きいちゃんとやるモノクロームが好きで、二人っていう居心地がいいから、人数は増やさずに、このままやっていくつもりだ。

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