空白の守護者

莉咲@低浮上…?
@apk_qjg

空白の運命

朝、小鳥のさえずりでシャリテは目を覚ました。カーテンを開けたまま寝てしまったためか、いつもよりも断然に部屋の中が明るい。

ベッドから体を起こし、寝巻きから普段着に着替える。

体から怠さが消えない。

"空白の書"というこの世界において例外の人間であっても体のつくりは同じらしい。

素早く支度を整えると、シャリテは階段を降りて下の厨房に入った。

「お父さん、おはよう」

彼女はパン生地をこねている父親に朝の挨拶をした。おはよう、と返事が返ってくる。

部屋の片隅に置いてある棒を取ると、パンを焼いている最中の釜戸を開けた。焼きたてのこんがりとした香ばしい香りが厨房全体を包む。

五人の妹たちも次々と下に降りてきた。皆、大人しく食卓についている。

「はい、今朝のパンよ。ゆっくり食べてね」

シャリテは釜戸から取り出したパンを両手で八、七個ほど抱えると、食卓にあるバスケットの中にそれらを入れた。その後、バターと牛乳、ベーコンエッグを人数分食卓にのせる。

妹達はすぐに朝食にかぶりついた。

シャリテも食卓に座り、パンにバターを塗り始める。いつもと変わらない朝食である。



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