呼吸(全27話)

ゆき@A5158
@y01_k25

彼女は、闇夜で生きる(完)

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波の音しか聞こえない、夜の波止場


足音が聞こえた、振り向くと正樹がいた


「まさか千彩から電話が来るなんて思わなかったよ」


『電話番号なんか調べたらすぐに分かる』


「そうなんだ、でも千彩の事は分からなかった」


正樹が隣に来て、海を眺める


「ポートマフィアによって壊滅したって聞いたよ」


『うん』


「その時に、千彩も殺されたのかと思った」


『私も、正樹が生きてるなんて思わなかった』


「あの後、露頭を彷徨ってる時に拾ってくれた人がいてさ」


『そうなんだ』


正樹は、良い人に拾われたんだ


「俺、ずっと後悔してたんだ…千彩を残しちゃった事を」


『死んだと思ってたのに?』


「僅かな希望に賭けてたんだ、きっと生きてるんだろうって」


『その希望に賭けててよかったね、私は生きてた』


「ああ…あの時、見かけたときは驚いたよ」


『私もあの時は驚いた、戸惑って知らない言ったけど』


「仕方ないさ、俺を見て思い出したんだろ?嫌な事」


私は黙って頷いた


「…千彩」


『何?』


「今からでも、俺と逃げないか」


『何から逃げるの』


「分かってるんだろ、あの男は…」


ポートマフィアだって


『………』


「もうマフィアから解放されるべきだ、自分たちの道を歩むべきだ」


肩を掴まれる、正樹の後ろには月が輝いてる


「あんな奴と一緒に居ちゃダメだ」


『ねぇ、正樹』


肩にある正樹の手を退けた


『知ってて言ってる?』


私もその、ポートマフィアの一員だって


「……嘘、だよな」


『知らなかったんだ、そっか』


正樹が一歩後ろに退いた


「何で、だって」


『あの時、私は拾われた』


ポートマフィアに、そして


異能力を上手く使えるようになった


ちゃんとした闘い方も教えてもらった


そして


『中也に会って、生きる意味を見つけた』


「そんな…」


「正樹、言ったよね?」


中也の事を、あんな奴って


懐から短刀ナイフを取り出した


『中也を貶す奴は、許さない』


異能力…静なるトキを




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千彩から電子手紙メールが届いた


けじめをつけてくる


その言葉に不安を感じた俺は探し回った


数時間経ち、電話が掛かってきた


「千彩!今何処に居やがる!」


『家』


「は⁉」


『帰ってるよ』


「っ…今から帰るから待ってろ!」


俺は車を飛ばして家に帰った


人に心配かけといて帰ってるだ⁉


玄関の扉を開けると確かに千彩は居た


返り血を浴びた、千彩が


まるで、初めて会った時のように


『おかえり』


「…お前、その血」


『秘密』


「言え」


『話せる時に話せって中也が言ったじゃん』


「だからい『今はやだ』……はぁ」


俺は座り込んだ、安心したのと諦めで力が抜けた


そんな俺を千彩は抱き締めた


『中也』


「…んだよ」


『怒った?』


「だったら何だ」


『ごめんね』


「…ったく」


俺は千彩を抱き締め返した


血の匂いが鼻につく


「つか着替えろ、血生臭い」


『あ、忘れてた』


「脱がすぞ」


『脱がして』


「襲うぞ」


『いいよ』


中也だから